カインズは、価格戦略の立案・実行支援とシステム開発・導入支援を行うハルモニアと資本業務提携を結んだ。同時に、カインズは「価格戦略責任者」を新設し、ハルモニアの松村大貴最高経営責任者(CEO)が就任する。

 カインズは、ハルモニアからの出資を含む提携を行うことで、価格戦略に関する本格的な協業を加速する。両社による協業を通じて、プライステックの研究開発と実践に取り組む。 カインズとハルモニアは4月から協業を始めた。これまではカインズが抱える課題などにハルモニアが助言をしてきた。今回の提携を機に両社混合のチームを立ち上げ、具体的な価格戦略を検討する。

 カインズ執行役員・CSO(チーフストラテジーオフィサー)兼 コーポレート本部長の山田英輔氏は、「ハルモニアの松村CEOと対話を重ね、共通の想い・価値観を持って一緒に進歩できる企業と確信しました。テクノロジー×プライスで、さらにお客様に寄り添い、カインズらしい価値を提供してゆきたいと考えています」とのコメントを発表している。

 ハルモニアの設立は2015年。「ビジネスのすべてをダイナミックにし、地球のサステナビリティを向上させる」ことをミッションに掲げ、価格戦略のプロとして21年頃より小売業界の価格戦略支援に注力している。これまでも「安い日本」の問題を提起するホワイトペーパーの公表や、「インフレを乗り越える価格戦略」のセミナーを行うなど、日本企業の価格戦略を進歩させるための研究や開発を行っている。

提供元・DCSオンライン

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