壱ノ巻:リールはベールが命
それではさっそく筆者の「独眼流」による、中古釣り具選び方のポイントをリール、竿、ルアーの3つに分けてご紹介したい。まずは中古リールについてだ。
中古でリールを選ぶのが1番難しい。そう思っていないだろうか?お店で巻いてよくても、実際に使ったら壊れるんじゃないか?確かにその通りかもしれない。しかし、それもポイントを押さえれば高確率でお宝発見となる。それは何処か?ズバリ、ベールだ。
ベールを起こしたり倒したりして、調子を見るといいだろう。巻きもよく、見た目もキレイなのに、ベールの動きがやけにスカスカする。戻りが悪い。こんなリールは絶対止めよう。逆に少々他に傷はあっても、巻きの感度もよくベールの戻りも良好なら買いだ。
もちろん、価格や他にも見るべき所はあると思うが、専門家でもない限りこのくらいシンプルで良いいのだ。いや、正直言えばそのくらいしか確実な所は分かりにくいとも言える。
弐の巻:竿(ロッド)はガイドだ
竿(ロッド)に関しては、リールより簡単に思えるが、だからそこ慎重になりたい。やはり、見るべきところはガイドだ。曲っているのはもちろん、間隔が不自然なのも避けたいところ。先が折れて補修してあったり、別のガイドが付いていたりと、全てが悪いわけではないが、何かしら手が入っているものは止めておいた方がいい。
お店によっては”補修あり”などの表記がある所もあるが、ない所も多い。店内で竿を曲げてもさすがに折れた竿は店頭には並ばないので、感覚だけで実はほとんどわからない。それなら、ガイドを中心にしっかりと見る眼を持とう。ガイドに補修などの手は加わっていないか?曲がったり、サビはないか?裏側もチェック。繋ぎ目はしっかりしているか?など、実戦で使って不具合がないかを1番に考えるのがポイントなのだ。
参ノ巻:ルアーは見た目や人気に惑わされるな
ルアーについてはとにかく種類が多いので、選ぶのに時間と体力が必要だ。店内で屈んだり立ったりすると、それだけで体力も使う。重要なのは、見た目やブランド、人気に惑わされないことだ。
目玉が取れていたり、ハリやリングがサビサビだったり、ありえない大きさのスナップが付いていてり、塗装が剥げて地が見えていたり……中古ルアーは様々だ。しかし、それがどうしたと言いたい。目玉なんかなくても釣れるし、その気になれば付けられる。ハリやスプリットリングなどは交換すればよいし、汚れは落とせばいい。塗装など剥げていても釣れるし、むしろ、剥げていた方が釣れるものもある。自分の求めているルアーなのかどうかが重要だと思うのだ。決して見た目で選んではいけない。
人気ルアーに要注意
そして、人気のルアーだからと飛び付いてもいけない。半額ならいざ知らず、新品と数百円しか違わない。そんなこともあるからだ。希少品ならわからなくもないが、価格がほとんどかわらないなら新品を買える機会を待つ方が賢明だ。そもそもそんな希少品ルアーなら無くすのが怖くて私なら使えない。見た目、人気、価格、これらに惑わされず、じっくり吟味する眼を持とう。