J.フロント、パルコのデベロッパー事業を分割 J.フロント都市開発に統合
大丸松阪屋百貨店などを傘下に持つJ.フロントリテイリングは、パルコのディベロッパー事業をJ.フロント都市開発(東京都渋谷区)に統合する。(画像=『DCSオンライン』より 引用)

 大丸松阪屋百貨店などを傘下に持つJ.フロントリテイリングは、パルコのデベロッパー事業をJ.フロント都市開発(東京都渋谷区)に統合する。パルコはデベロッパー事業を切り離し、SC(ショッピングセンター)事業に集中する。

 2023年3月1日付けで、J.フロント都市開発がパルコのデベロッパー事業を承継する。対象予定施設・物件は、商業施設の「ゼロゲート」9施設、「BINO(ビーノ)」4施設など開発済みの33件のほか、今後開発予定の賃貸マンションなど5件が含まれる。合計の資産簿価(国際会計基準)は約830億円(22年2月末時点)。

 デベロッパー事業の統合を機に、J.フロント都市開発は大都市部で商業を起点にホテルやオフィス、住宅など多用途な複合開発を加速させていく方針だ。

 両社はいずれもJ.フロントリテイリングの完全子会社のため、事業の吸収分割に伴う連結業績への影響は軽微なものにとどまる。

提供元・DCSオンライン

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