春夏がベストシーズンのオーストリア観光ですが、冬にしか休暇が取れない方もいらっしゃるかもしれません。オーストリアの冬の気候は北海道並と言われていますが、冬には冬の醍醐味がたっぷり。寒さに負けず、冬のウィーンを満喫してみましょう。

今回は、屋外は雪国、室内はポカポカなウィーンの冬の特色を最大限に楽しむ、様々な冬の楽しみ方をご紹介します。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<冬のウィーン王宮>、『たびこふれ』より引用)

市庁舎前のスケートリンク

ウィーンの冬の風物詩といえば、ウィーン市庁舎前広場で3月始めまで楽しめる、巨大スケートリンク。2017年からはスケートができる期間が延長され、前年12月のクリスマスマーケットの期間からマーケットの一部で滑ることができるようになりました。1月中ごろからは広場全体が巨大なリンクになり、地元民や観光客でにぎわいます。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<市庁舎の歴史的建物を背景にスケートを楽しむ>、『たびこふれ』より引用)

現地でスケート靴をレンタルすることができ、荷物を入れるロッカーもあるので、着の身着のままで思い立ってスケートを楽しむことができますよ。市庁舎やブルク劇場などの歴史的建物の間を滑るのも格別ですが、市庁舎前広場の木立の間を縫うように走る小道のようなリンクを滑ると、まるで森の中でスケートをしているようで、とっても素敵です。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<市庁舎前広場の正面にある、ブルク劇場を背景にしたスケートリンク>、『たびこふれ』より引用)

オペラ、コンサート

寒い冬の時期こそ、屋内で目いっぱい楽しんでしまうのがウィーン流。オペラ、コンサートなどの劇場や音楽ホールは、冬にシーズンを迎えます。

世界最高水準を誇るウィーン国立オペラ座をはじめ、ニューイヤーコンサートで有名な楽友協会、オペレッタを庶民感覚で楽しめるフォルクスオーパーや、日本でもおなじみのウィーンミュージカルを楽しめるライムント劇場など、ウィーンで音楽を楽しむ機会は、それぞれの趣味に合わせて事欠きません。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<冬のウィーン国立オペラ座>、『たびこふれ』より引用)

音楽にあまり詳しくない人向けには、ウィーンの音楽をまとめて聴くことができる初心者向けコンサートもあり、誰でも気軽にちょっとおしゃれして音楽を楽しめます。

せっかく冬のウィーンにいらっしゃるのでしたら、一枚ワンピースとジャケットをスーツケースに入れて、夜のウィーンに繰り出してみてはいかがでしょうか?

舞踏会

舞踏会はシンデレラの世界だけと思っていませんか?ウィーンの冬は、舞踏会で街が盛り上がり、ダンスフロアが華やかに盛り上がる季節でもあります。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<市庁舎の花の舞踏会>、『たびこふれ』より引用)

ヨハン・シュトラウスに代表されるウィンナーワルツが響き渡ると、舞踏会用のドレスを着た女性が、タキシードの男性とペアになってくるくるとダンスフロアをすべるように踊ります。

弾むようなポルカの生演奏が始まると、簡単なステップのポルカを楽しむ老若男女の姿で会場はごった返し、早朝まで踊り明かします。

こんな優雅なウィーンの舞踏会。舞踏会用のドレスを着て、入場券を手に、ちょっと踊れるパートナーと行けば楽しみも倍増します。特別な夜になること間違いなしですよ!

カフェで一服

寒い冬の観光の合間に過ごす、カフェでのひと時は格別です。ふわふわな泡がのった美味しいコーヒーに、甘くとろけるようなケーキ。冬には冬の、カフェの楽しみ方があります。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<冬のカフェ・モーツァルトは、入って見たくなる暖かさが魅力的>、『たびこふれ』より引用)

せっかくですから、リキュールが入ったコーヒーで体を温めてみるのもいいかもしれませんね。ダブルエスプレッソにオレンジリキュールの入った「マリア・テレジア」は、ハプスブルク家の「女帝」の名を冠したウィーンらしいコーヒーです。他にも、アイアーリカー(卵のお酒)やラム酒入りのコーヒーなど、パンチの効いたドリンクがメニューに並びます。お好きなコーヒーでほっこりしてみてください。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<マリア・テレジアコーヒーは、リキュール入りで体が温まります>、『たびこふれ』より引用)

アルプスでウィンタースポーツ

ウィンタースポーツが好きな方は、ウィーンを飛び出してアルプスへ!

数々のスキー競技の会場にもなる、世界に名だたるスキー場が並ぶ、オーストリアンアルプス。ウィーンから最も近い南方のスキー場は、車や電車で1時間、アルプスの本格的なスキー場は3時間ですので、どちらもがんばれば日帰りできる距離ですし、宿泊してガッツリ滑るのもいいですね。

冬のオーストリア・ウィーンの楽しみ方がこんなにある♪
(画像=<アルプスのスキー場は、雪質も景色も設備も最高!>、『たびこふれ』より引用)

スキー板やスキー靴、スノーボードなどははレンタルがお勧めです。最新のビンディングと板を借りて滑ることができ、気に入ったら中古価格で購入も可能です。

休憩時間には、スキー場のヒュッテもぜひ体験してみてください。独特の雰囲気と食べ物で、山小屋感満点。体が温まって元気の出るスープやスイーツが、まさに山の暮らしの知恵。滑ったり休憩したりして、ウィーンのスキー場文化を全身で楽しんでみてくださいね。

まとめ

普通の観光だけでは味わえないかもしれない、冬ならではのウィーンの楽しみ方をまとめてみました。

特にオペラ、コンサートなどクラシック音楽ファンの方は、ベストシーズンである冬を狙って来られる方も多いようです。

街歩き、山歩きの合間に、冬のオーストリアならではの楽しみを見つけてみてくださいね。

文・写真・ひょろ/提供元・たびこふれ

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