衛星の打ち上げ費用が削減されたことにより、独自の衛星コンステレーション構築に乗り出す企業が増えています。

11月22日、衛星開発やコンステレーションの運用、衛星データ解析など衛星関連事業を幅広く手掛けるアメリカ企業Sidus Spaceと、ヨットの設計を専門とするCapital Cが覚書を締結したことを発表しました。

今回の提携により、Sidus SpaceはCapital Cに対して、衛星画像やデータ、システム開発などを優先的に支援します。

Sidus Spaceは、アメリカ軍やNASA、大手航空宇宙企業出身らが責任者を務めていて、関連の知見やノウハウが豊富な企業です。同社は、100kg級の小型衛星「LizzieSat」100機による独自の衛星コンステレーション構築を計画しています。

Capital Cに対しては、LizzieSatのコンステレーションを活用して、Sidus Spaceは不審船の発見、海流の変化や流出した油のモニタリングをサポートします。

Sidus SpaceはLizzieSatの打ち上げに必要なライセンスをアメリカ海洋大気庁(NOAA)から取得したことを11月29日に発表しています。初号機「LizzieSat-1」は、2023年に打ち上げられる予定です。

提供元・宙畑

【関連記事】
衛星データには唯一無二の価値がある。メタバース空間のゼロ地点を作るスペースデータ佐藤さんを突き動かす衝動とは
深刻化する「宇宙ごみ」問題〜スペースデブリの現状と今後の対策〜
人工衛星の軌道を徹底解説! 軌道の種類と用途別軌道選定のポイント
オープンデータ活用事例27選とおすすめデータセットまとめ【無料のデータでビジネスをアップデート! 】
月面着陸から50年!アポロ計画の歴史と功績、捏造説の反証事例