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明治安田生命J1リーグ・柏レイソルは今月14日、ブラジル人MFドッジ(26)がブラジル1部サントスへ完全移籍すると公式発表。同選手は28日のサントス加入会見で、かつてサントスでプレーしていた鹿島アントラーズ所属MFディエゴ・ピトゥカ(30)に敬意を表した。ブラジルメディア『ランセ』が伝えている。
ドッジは2020年12月にブラジル1部フルミネンセとの契約延長交渉が決裂。フリー移籍により柏レイソルへ加入すると、来日1年目の昨季は負傷離脱もありJ1リーグで16試合の出場で終了。今季も序盤はスーパーサブに甘んじていたが、7月以降はレギュラーに定着。シーズン終了後には同選手の代理人が柏レイソルと契約延長する可能性を明かしていたが、一転してサントスへ完全移籍した。
そんなドッジは会見で「ピトゥカはサントスのサポーターから絶大な支持を得ている。街全体が彼のことを愛しているんだ。サポーターや街からピトゥカに注がれていた愛情を少しでも持てるように、そして彼がここで成し遂げたことができるように、僕もサントスの力になりたいね」とコメント。
かつて2017年から3年半にわたりサントスに在籍し、主力選手として活躍していたピトゥカと比較すると、『ランセ』はドッジのコメントをうけて「ドッジはサントスにおけるピトゥカの成功を再現したいと考えている」と綴っている。
なおドッジはサントスと3年契約を締結。サントス移籍の過程について、『ランセ』は「ドッジが母国復帰を望んでいることを知った柏レイソルは、移籍金ゼロで放出することに合意した。サントスは柏レイソルに対して、将来の売却額の一定割合を保証する」と説明している。