ヤゴ・ピカチュウ(写真左) 写真:Getty Images

 清水エスパルスは今月7日、ブラジル人MFヤゴ・ピカチュウ(30)がブラジル1部フォルタレーザECへレンタル移籍すると公式発表。同選手は27日のフォルタレーザEC加入会見で、古巣復帰に至った過程を語った。ブラジルメディア『Gazeta Esportiva』が伝えている。

 ピカチュウは今年7月、ブラジル1部フォルタレーザECから清水エスパルスへ完全移籍。7月31日の第23節・サガン鳥栖戦で先発出場しJリーグデビューすると、そこから9月中旬まで7試合つづけてスタメン出場。10月以降は全4試合で途中出場したが来日初ゴールを挙げることはなく、買い取りオプション付きの1年レンタルによりフォルタレーザECへ復帰。現地ではレンタル料がゼロであるほか、清水エスパルスが年俸を全額負担すると報じられている。

 そんなピカチュウは会見で「こんなに早く復帰するとは思っていなかった。清水エスパルスとは2年半の契約を結んでいたし、その契約を全うするつもりだったからね」と、わずか半年での母国復帰が想定外だったことを強調。

 「(去就については)僕だけの問題ではない。僕には家族がいるし、娘たちは僕の決断に左右されるんだ。 そこで清水エスパルスとは復帰の可能性について相談したよ。(ブラジルに戻るならば)フォルタレーザ復帰を優先したんだけど、結果として実現したね」と、家族の問題が背景にあったことを明かしている。

 なお清水エスパルスがピカチュウに支払う年俸額については、複数のブラジルメディアが70万ドル(当時約9600万円)だと報道。フォルタレーザECの会長は今年7月、同選手の清水エスパルス移籍により移籍金80万ドル(当時約1億1000万円)を手に入れることを明かしていた。