2022年12月3日、朝6時。筑波サーキットは、まだ夜が開け切っていなかった。気象庁の発表によれば、当日の日の出時刻は6時31分(茨城県)。
日の出前から、サーキットには多くの人が集まり、レースの準備を進めていた。この日の筑波サーキットのメインイベントは、メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(主催:ビースポーツ/主管:マツダ)。自動車雑誌や自動車関連Webに携わる面々が、イコールコンディションで4時間の耐久レースを戦う、毎年恒例ともいえるいわばお祭りイベントでもある。
日が昇った後、レース前にはロードスター同乗体験やCX-60同乗体験などのイベントが開催されたほか、豪華賞品が用意された優勝チーム予想クイズなどで、会場を訪れたファンを楽しませた。サーキット・イベントは、参加しているチーム関係者以外に、どれだけ楽しんでもらえるかも重要なポイント。カー・アンド・ドライバー編集部は、ピット付近にQRコードを用意して、WEBの会員登録をしてくれたファンに、ステッカーをプレゼント。100枚ほど用意したステッカーが、レース終了時にはすべてなくなっていた。ありがとうございます。
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決勝レースはカー・アンド・ドライバー・レーシングチームは山本/加藤の編集スタッフに加えて、ジャーナリストの大谷達也/鈴木ケンイチ/瀬在仁志の3選手を加えて5人がステアリングを握った。
予選19位…本番は決勝!序盤は堅実にいきつついかに終盤で生き残れるかが鍵
メンバーにレース経験者がいるとはいえ、カー・アンド・ドライバーに貸与された初めてのクルマ、初めての体制…。瀬在選手による予選アタックは、タイヤの温度セッティングがはまらず、19位ともなったが、上位勢のタイム差を見ると非常に拮抗している。これぞワンメイクレースの醍醐味だと感じさせる。
出場は全22チーム。4時間の耐久レースで使用できる燃料は60リッター。例年終盤はガス欠の危機との戦いになるレースである。我がカー・アンド・ドライバー・レーシングチームの目標はシングルフィニッシュ(9位以内)だ。
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決勝レースのスタートドライバーは、編集部の山本選手。はじめての大舞台でのスタートに緊張の面持ちだったが、いざスタートすると危なげなく淡々とこなし、2ndドライバーは編集部・加藤選手に交代。その後も3rdドライバーは大谷選手、4thドライバーは鈴木選手へと交代し、ここまで2ケタポジションをウロウロしている状態だったが、各ドライバーの頑張りによって予想以上に燃費がよく、最終スティントを担当する瀬在選手がたくさん燃料を使える状態となった。
目標を上回る7位フィニッシュ!最もポジションアップしCusco賞を獲得
ここで一部戦略変更、着実にチェッカーを目指すとしつつも、かなり早いペースで走らせることとして、予選でのうっぷんを晴らすかのように順位を続々とアップ。最終盤、燃料警告灯が点灯し、残り時間からみた予想周回数と手元のエクセルシートで計算された燃費状況を確認しつつ、前後ポジションの動向も注視しながら采配。上位勢でガス欠車両がでたこともあり、最終的には7位でフィニッシュ。タワーボードにも順位が掲載され、みなで誇らしい気分でレースを終える形となった。
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この大会は6位までが入賞。我がカー・アンド・ドライバー・レーシングチームはそこに一歩及ばなかったが、目標であったシングルフィニッシュは果たすことができ、28年ぶりの出場としては上出来の結果といえるだろう。ピットで後片付けをしていると、「レース中で最も順位を上げたチーム」だったことが判明し(19位→7位の12ポジションアップ!)、Cusco賞をいただくという、うれしいサプライズが待っていた。
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