2020年3月より、都市部を中心とした地域でサービスが開始された5G。通信の高速化だけでなく、一つの基地局が多くの端末と接続可能になる「同時接続性」や、通信のタイムラグが小さくなる「超低遅延性」といった特徴を持つ5Gは多くの話題を集めた。

2022年も終わろうとしている今、日常生活で5Gを体感している人はどれくらいいるのだろうか? 今回はそのような5Gに関する調査結果を紹介する。

自宅での5G体感率向上が今後の課題

5Gスマホ体感している? 自宅より「駅」が体感率が高いと判明!? 【MM総研調べ】
(画像=5Gスマホの利用場所と5G体感率の比較、「自宅」で大きな差が生まれている(「MM総研」調べ)、『オトナライフ』より引用)

MM総研は2022年12月21日、5Gスマホの利用者6,353人に対しWebアンケート調査を実施。5Gスマホの利用場所と5G通信に対応していると実感できる場所について、分析結果を公開した。

まず、5Gスマホの利用場所として最も多かった回答が94.4%で「自宅」という結果に。しかし、5Gを体感できる場所としては47.9%にとどまり、5G体感率は50.7%となった。スマホの利用実態に5G通信の環境が追い付いていない現状が明らかになり、今後は自宅での5G体感率の向上が大きな課題になってくると予想される。

その一方で、5G体感率において高い数値を算出したのが「駅」だった。その数値は81.8%で、駅でスマホを利用する場合、多くの人が5G通信を体感できていることが判明した。ただし、電車に乗ってからは5Gを体感できなくなる場合がほとんどのようで、「移動中の電車・バスの中」の5G体感率は51.2%という結果に。

今や、電車やバスの中ではほとんどの人がスマホを利用している。公共交通機関における5Gの体感率向上も、自宅と同じくらい大きな課題となりそうだが、次に紹介する調査結果を見ると少し考えが変わってくるかもしれない。

公共交通基機関でのスマホ利用率、人口規模で大きな差が

5Gスマホ体感している? 自宅より「駅」が体感率が高いと判明!? 【MM総研調べ】
(画像=人口200万人以下の都道府県は、公共交通機関でのスマホ利用率が低い(「MM総研」調べ)、『オトナライフ』より引用)

スマホ利用者の居住地域とその利用状況に関して、都道府県の人口規模別に分析した結果を見てみよう。するとどうだろうか、人口が200万人以上いる地域と200万人以下の地域では、「移動中の電車・バスの中」でのスマホ利用状況に大きな差が生まれた。人口200万人以上の地域では5割近くの人がスマホを利用しているが、200万人以下の地域では約2割の人しかスマホを利用していないことがわかる。人口規模によって、ここまで大きな差が生まれるとは驚きだ。

この結果を見ると、やはり5G体感率向上を優先すべきは自宅なのだと思えてくる。しかし、家ではWi-Fiを利用している人も多いのではないだろうか。5G対応の端末やエリアは拡大しているが、通信状況についてはまだまだ課題が残るようだ。

出典元:自宅での5G体感率の向上が大きな課題【MM総研】

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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