トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、北海道の消防士トレーニー、松谷泰成さん(25)。勤務に支障をきたさないように、ボディメイクと両立を図るという松谷さんの工夫とは?
松谷さんは大学2年生のころにトレーニングを始める。
「子どものころからアニメ『キン肉マン』に憧れを持っており、たくさんの人を救えるヒーローになりたいと思い、トレーニングを始めました」
その後、消防士となった松谷さんはハードに仕事をしながらもトレーニングに打ち込み、大会で優勝したいと思うようになる。
「24時間勤務のため休みの日も不定期です。きれいなサイクルは組めないため週によって変動してしまいます。休みが多い週は5日、少ないときで3日はトレーニングをしています。トレーニングできる日が限られているので、1回あたりは3時間ほどみっちりやっています。ただ、勤務中にも夜中の空き時間には懸垂や腹筋などのトレーニングできるので、毎当務で行うようにしています」
大会での優勝を目指す松谷さんは減量と仕事の両立で苦労することもあった。
「勤務中に普段と同じ減量食を取ってしまうと、出動や訓練時に身体が動けなかったりと支障をきたし、迷惑をかけてしまうため、勤務日はカーボ(糖質)を多めに摂取して、身体や頭が元気でいられるように調整をしました。その分、勤務中でも夜間にトレーニングを行うなど運動量を増やすようにしています」
11月13日に開催されたマッスルゲート札幌ではしっかりと絞れた身体を披露し、メンズフィジーク新人176cm以下級で優勝した松谷さん。ハードにトレーニングすること以外にも栄養摂取でこだわったことがあるという。
「食事は糖質を多く摂ることにこだわりました。身体にエネルギーをしっかり溜めることでトレーニングの質を大会まで落とさずにできました。減量中は決めた食事以外は絶対にしないことを徹底し、お菓子などはついつい食べたくなる気持ちを押し殺しました」
仕事もトレーニングも元気な状態で取り組むことにこだわる松谷さんは今後の目標を語ってくれた。
「これからも消防士トレーニーとして沢山の大会に出場し、優勝目指して頑張っていきます!」
提供元・FITNESS LOVE
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