北海道観光といえば札幌、小樽、函館が有名で人気ですよね。
冬の北海道といえば、やはり札幌雪まつりだと思います。スケールはでかいし、迫力もありますし、子どもも大人も楽しめる素敵な冬のお祭りです。

しかしながら、地元民だからこそ知る、もう一つの北海道の冬をぜひ知ってほしい。
それは、毎年1月末ごろ帯広市で開催される「おびひろ氷まつり」
地元民だからこそ知る、この素晴らしいイベント。この機会に多くの人に知ってもらえたらと思って記事を書きます。

目次
1 おびひろ氷まつりとは?
2 美しい彫刻に心を奪われ
3 身も心もほっこり
4 どうぞ帯広に

おびひろ氷まつりとは?

豚丼の発祥地や十勝川温泉があるとして、ちょこっと有名な帯広市。とても都会ではありませんが、自然を大切にしながらも生活に不自由のない程度に栄えたところです。そんな帯広市の緑ヶ丘公園(地元民はグリーンパークと呼ぶ)で、毎年1月末の3日間、おびひろ氷まつりが開催されます。

札幌雪まつりほど大規模ではありませんが、雪で作った大きな滑り台はもちろん、その時に流行ったキャラクターなどの雪像や十勝ならではの出店もあり賑わっています。これだけ聞くと、札幌雪まつりの帯広版みたいに感じるかもしれませんが、おびひろ氷まつりの醍醐味はその名の通り「氷」なのです。

美しい彫刻に心を奪われ

入り口から会場中心部までまっすぐ続く道には、自分より背の高い氷の彫刻が数十体ずらっと並んでいます。 龍や神話に出てくるような天使など神々しい彫刻。それをただの氷の塊からチェーンソーなどで削って作り上げただなんて、凄すぎます。周囲のライトの光がちらちらと当たるたび光り輝き、宝石を眺めているような感覚です。

帯広は海と山に囲まれていることから気候がかなり厳しく極寒の中でのお祭りですが、寒さを忘れて、氷の彫刻一体一体の前に立ち止まらずにはいられないほどの作品に心を奪われます。プロの職人さんや自衛隊、ボランティアの方が一体ずつ手作業で作り出す氷の幻想。それだけ手が込んでいるのに、日に日に溶けてしまうがため、3日間だけの開催なのです。