バッテリーが無い場合のCO2回収に要する年数は7.1年だったから、
7.1×(1+8.08%)=7.7
となり、住宅用太陽光パネルにバッテリーを設置すると、製造時のCO2回収に要する年数は7.7年となる。
このように、バッテリー製造時のCO2排出量は、太陽光パネル製造時のCO2排出量に比べると小さいようだが、決して無視できる大きさではない。
特に、バッテリーの排出係数は、その製造時の電力を発電する方法によっても大きく影響を受けるだろう。石炭火力の多い中国で製造されたバッテリーであれば他国よりもCO2排出量は多いはずだ。これについてはまだデータを入手したら計算してみたい。

(イメージ)Orthosie/iStock
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