今回紹介する明善谷沼(埼玉県東松山市)は、定期的に新ベラが放流されているため魚影か濃く足場もいい。手軽にヘラ釣りが楽しめる。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃い

明善谷沼の概況

今年も残り僅かとなり納竿、初釣りという言葉を聞く季節になった。水温の低下で冬眠状態に入ったヘラを釣るにはそれなりの技術が必要になるが、それよりも大切になるのが釣り場の選択。とくに野釣りの場合、これを間違ってしまうとアタリオデコということも普通にある。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃いポイント概況(作図:週刊へらニュース山野正義)

埼玉県は、ヘラ釣り場が多いことで知られている。特に東松山市から嵐山小川町付近にはかんがい用ため池や沼が多く、そこに漁協などでヘラを放流した釣り場が点在する。明善谷沼もそのなかの1つ。

以前は、数は出ないが釣れれば型がいいと言う印象があったが、最近は新ベラを定期的に放流しているため日並みによっては数釣りができるようになった。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃い駐車スペース(提供:週刊へらニュース山野正義)

今年は藻の異常発生があった。愛好会のメンバーが連日のように藻刈りをおこなってポイントを作っていたが、あまりにも重作業なので来春にソウギョの放流を予定しているとのこと。

今年は11月25日に1回目の新ベラ放流があり、2回目も12月5日に予定されている。

ポイント

ポイントは、大きく分けてエン堤と固定桟橋。北側にあるエン堤は、水深は中央付近で2.5m前後ある。どちらかというと夏場の好ポイントだが、北風を背に受けるため冷たい風が吹く時は狙いめ。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃い釣り台が必要なエン堤(提供:週刊へらニュース山野正義)

放流直後の新ベラは固定桟橋側に着くが、水に慣れてくると深場を回遊するようになる。冬場はエサ打ちする人が少ないので、固定桟橋と比べるとアタリ出しが遅い傾向がある。使用竿の目安は宙釣りなら15尺、底釣りは18尺前後。

固定桟橋は、エン堤寄りの畑前桟橋と駐車場前桟橋がある。エン堤寄りの左角が4番で駐車場前桟橋の右角が33番。パレットに赤字で釣り座番号が書いてある。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃い番号が書いてある固定桟橋(提供:週刊へらニュース山野正義)

水深は33番で1m強。エン堤に向かうにつれ深くなり、4番の釣り座で2m強ある。使用竿は、宙釣りなら13尺、底釣りは15尺前後。

釣り方とエサ

藻が生えているので、ヒットさせた時に潜り込まれないように多少強引に魚を引き抜く。そのため、宙・底釣りとも道糸、ハリスは太めを使用したほうが安心。

今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・明善谷沼】 新ベラ放流で魚影濃いタックル図(作図:週刊へらニュース山野正義)

道糸1~1.25号、ハリス0.5~0.6号。宙釣りの場合、タナは1m前後が目安。エサはウドン系を食わせに使用したセット釣りが基本。ハリス長は上8~10cm下45~60cm。ハリは、上がバラサ、セッサ6~7号、下はリグル2~3号。ウキはボディー4~6cmでPCムクトップが適している。アタリが出ない場合は、グラスムクトップを使う。

バラケは粒戦100㏄+とろスイミー50㏄+サナギパワーかヤグラ100㏄+水200㏄。10分放置後、セットアップ200㏄+段底50㏄を絡める。食わせは、感嘆15㏄を水15㏄。200㏄の計量カップで作り、指先で100回前後練り込んでからポンプに入れる。

バラケが付いている時に出るアタリで釣れるのが、抜けたあとを狙うのかその日の状況により見きわめる。

底釣りの場合、藻が生えている関係で底がきれいな場所ならばバランスでもいいが、食わせにウドンを使用した段差の底釣りがお勧め。

上ハリス10~15cm下ハリス50~60cm、ハリは上がバラサ、セッサ6~7号、下はリグル3~5号。ウキはボディー7~9cmでPCムクまたはパイプトップが使いやすい。

バラケは段底400㏄+粒戦30㏄+水100㏄。バラけさせたい時は、別ボウルに粒戦100㏄を水50㏄で作り、バラケ具合を見ながら合体させて行く。食わせは力玉ハードⅡ。アタリがあっても乗らない時は、ハサミで半分にカットした物も効果的。

底に藻があるので、タナは下バリトントンから開始する。これからの季節、バラケが付いている時に出るアタリはスレや空振りが多くなる。バラケが抜けてからじっくり待ったあとに出る、小さくても切れのあるアタリを狙っていく。

<週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
明善谷沼
入釣料:¥400(現場徴収)、釣り台用意。
この記事は『週刊へらニュース』2022年12月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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