野宿ツーリングで道の駅を利用するのはOK?NG?グレーゾーンという言葉で濁されがちですが、道の駅での野宿は姿勢を態度で示せば可能です。家族との車中泊で妻が感じたことも盛り込みながら、道の駅で野宿するあり方を模索します。キャンプとの違いについても考えました。
目次
道の駅で野宿するコツ:はじめに
他人の振り見て我が振り直せ!
連休の度に「どこかへ連れて行ってやぁ」とせがむ妻、「目標は豆アジ100匹」と釣りに意気込む6歳の息子、私がキャンプツーリングへ行く機会は奪われるばかりです。せっかくだからバイクでのツーリングで楽しいエリアへ行こう!先の連休、絶景の海沿いルートをプランに組み込み、車中泊とキャンプで家族旅行をしてきました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokwa_takaです。
道の駅で野宿や車中泊を観察
妻は学生時代に教育キャンプ場でボランティアをしていた経験がありますし、息子はオムツをしている時からキャンプへ連れて行っていますので、車中泊やキャンプでの過ごし方を心得ています。私も四半世紀ほど野宿をしながらツーリングをしてきました。予定を事前に決めない我が家の旅行では、夜にクルマを走らせて目的地付近の道の駅で車中泊をするのが常套手段。道の駅で車中泊や野宿をする人たちを観察する機会はが多いのです。
道の駅での野宿について考える
では本題!車中泊や野宿をする人の姿を思い返しながら、道の駅で野宿するコツについて語ります。ツーリングでの野宿は定義されていない上に、一般的な宿泊形態ではありません。グレーゾーンという言葉で逃げず、道の駅で野宿するポイントを探りますね。野宿とキャンプの違いについても検証します。なお、この記事は2020年9月23日現在の私の心境をもとに作成しておりますことをご了承ください。
道の駅で野宿するコツ:キャンプとの違い
道の駅の機能
道の駅は①休憩機能②情報提供機能③地域連携機能の3つの機能を有する施設です。安全で快適な道路利用や、地域の活性化とPRが目的。宿泊施設ではありません。では車中泊や野宿をしてはいけないのか?答えはノーです。車中泊や野宿を禁止している道の駅は別として、疲れて運転に危険がともなう人は放っておけない、というのが道の駅の姿勢。つまり、道の駅での野宿は宿泊ではなく仮眠だと捉えるべきです。野宿は公に認められた宿泊形態ではないながらも、仮眠程度ならOKなのです。
キャンプ場での宿泊
一方、キャンプは仮眠ではなく宿泊です。テントサイトは料金を支払うことで許可を得た場所ですので、ゆっくりと就寝できます。テントやタープを設営してプライベートスペースを確保でき、火器を使っての料理も可能です。利用料金を支払わなければなりませんし、チェックインの時間にも縛られますが、快適さや楽しさは野宿と比べ物になりません。宿泊が認められた場所という精神的な安心感はツーリングでの疲労を解きほぐしてくれます。
野宿とキャンプの違い
ツーリング先でのキャンプは楽しみのひとつとして捉えるべきです。しかし、野宿は仮眠でしかないので、楽しむものではありません。野宿の装備を考えたり工夫を見出したりするのは楽しいものの、深夜の道の駅でキャンプ飯を料理したりのんびりとくつろいだりすると仮眠の域を超えてしまいます。近年は野宿とキャンプの境界線があいまいになり、クルマでの野宿が車中泊やバンライフという言葉で浄化され、道の駅の秩序が乱れつつある傾向です。
道の駅で野宿するコツ:宿泊?仮眠?
家族旅行で訪れた道の駅
今回の家族旅行では道の駅に併設されたオートキャンプ場も利用しました。その道の駅は心無い利用者に悩まされ、最近まで車中泊を禁止していましたが、現在は禁止事項を明確にすることで、道の駅の休憩機能を回復しています。これまであいまいだった仮眠と宿泊の線引きを明確にした事例として評価すべきです。しかし、ここまで明確にしなければならないほど野宿者や車中泊者のマナーが低下したのも事実。ツーリング先の道の駅で野宿する指標として紹介します。
道の駅の姿勢
この道の駅では「道の駅には休憩機能もあるが、車中泊のための施設ではない。やむを得ない理由により道の駅で夜明かしする場合はルールを守ってほしい」と訴えています。ツーリングでの野宿に関連する禁止事項を要約すると「他の利用者に迷惑をかけたり、キャンプまがいの行為をしたりするのを禁止する」とのこと。詳しくは張り付けたリンクで確認していただきたいのですが、自分さえよければいいという人に対する警告と捉えるべきです。
禁止事項を明確にしたのち
夜中に道の駅へトイレを借りにいった妻の話では「何台か車中泊をしているクルマがあったけれど、みんなマナーがよかったでぇ」とのこと。一時的に車中泊を禁止した効果もあってか、傍若無人な車中泊をする人は寄り付かなくなったと考えられます。併設されているオートキャンプ場はソロキャンプでの利用を前提にした設定ではありませんが、ひと区画で利用できる人数に制約はありませんので、マスツーリングで割り勘すれば格安での利用も可能です。
道の駅で野宿するコツ:マナー
ありえない野宿や車中泊
とんでもない利用者が出没する道の駅もあります。先日の家族旅行で見かけたのは大音量で車載のテレビを視聴する黒いワンボックスカー。夜の10時を過ぎているにも関わらず、黒いワンボックスカーがゲートを開けてテレビを視聴し始めたのです。一台分のスペースを空けて停まっていた釣り用のボートを積んだ5ドアハッチバックさんはすでに仮眠されていて、我が家の軽バンはその隣に停めていました。
爆音でテレビ視聴する車中泊
「おっちゃん、静かにしてくれへんか?うるさいねん」気性が荒い妻がキレる前に私は注意をしました。黒いワンボックスカーは駐車スペースの後を通る歩行者用の通路にキャンプ用のテーブルと椅子を設置してテレビを視聴していたのです。しかし、傍若無人な車中泊は黒いワンボックスだけではありません。大型トラックのスペースに2台のワンボックスカーを停め、ゲートをルーフ代わりに連結して大勢で深夜まで談笑する車中泊者も…。
共用スペースを占有するバイク乗り
こうした人が集まりやすい道の駅なのか、24時間開放されている情報&休憩コーナーにはバイク乗りがシュラフにくるまって仮眠をしていました。「情報コーナーに寝袋で寝ている人がいて怖い」と妻がいうのです。「怒ったあなたのほうが怖いですよ」とは口が裂けても言えませんが、そのバイク乗りは事実上ひとりで共用スペースを占有した状態。雰囲気とは怖いもので、崩れたふるまいをする人が集まるとそれが正常なのかもと錯覚してしまうのです。
道の駅で野宿するコツ:公園
私もたくさん失敗しました
連休中の道の駅は車中泊をする人で込み合いますので、バイクすら止められないこともあります。そんな場合は他の野宿場所を探さなければなりませんので、私はトイレがある公園も候補にします。先の話からは矛盾しますが、車中泊をするクルマが何台か集まっていれば安心です。こうした公園は思いのほか見つけやすく、グーグルマップで「公園」を検索すれば引っかかります。バーベキューで検索して公園を探すのもありです。
公園での野宿は判断が難しい
公園を野宿の場所として探す場合、私は公園の性質を判断基準にしています。何時ごろから人が集まってくるのか?どんな人が利用しているのか?スポーツ公園は人が集まってくる時間帯が早めですので、候補としては下位。24時間利用できる緑地公園を中心に野宿場所を探します。しかし、基本的に公園での野宿はアウト。公園は利用者を特定する傾向にありますので、観光客にも開かれた公園でないとツーリングで野宿はできません。
児童公園での失敗
どうしても野宿場所が見つけられず、児童公園で野宿をしたときのことです。児童公園は住宅地から近いので周辺住民に不審がられますし、大人のためのものではありません。朝起きると児童公園の隣にある運動場から野球をする少年たちの掛け声が…。朝寝坊をして真似をしてはいけない大人の見本になってしまいました。子供たちは怖い思いをしたかもです。あいにくの雨でテントを設営して野宿をしていたため、撤収にも時間がかかり、とても恥ずかしい思いをしました。
道の駅で野宿するコツ:装備
野宿の装備はシンプルに!
ツーリング先でやむを得ずする野宿では、装備は起きてすぐに撤収できる範囲にとどめたいですね。また、簡素であればあるほど「ツーリングで仮眠をしています」というアピールができます。これは道の駅でも同様。マットとシュラフさえあれば十分です。野宿は公には認められていない宿泊形態であり、基本的には仮眠ですので、余計な装備は必要ありません。バーナーやクッカーは?宿泊代を浮かせたのですから、地元のグルメスポットで満腹になりましょう。
野宿は非常手段
野宿はキャンプ場を見つけられなかった場合の非常手段と捉えるべきです。装備はキャンプツーリングに近いアイテム数になりますが、野宿で使用する道具はごくわずか。しかし、登山用のビバークシェルターを携行していれば、いいキャンプ場を見つけたときにキャンプを楽しめます。近年はタープ泊もメジャーになってきましたので、装備の軽量化はしやすいですね。
野宿の装備には快適さを求めない
予約なしで利用できる宿泊施設が見つけられなかったときの保険として、野宿の装備を携行するのもありです。シュラフとマットは基本の装備。雨が降ったら?雨をしのげる軒下を探しましょう。ブルーシートに包まって仮眠すると保温力に期待できます。ただし、ブルーシートに包まった様子は不気味ですので、絶対に人に目撃されない場所を見つけて野宿をしたいですね。野宿の装備を少なくするほど快適さは低下しますので、宿泊施設を探す意欲も湧きます。
道の駅で野宿するコツ:まとめ
野宿は安全のための仮眠
道の駅の姿勢を見ると、ツーリングでの野宿は公に認められた宿泊形態ではないことがわかります。基本的には仮眠ですので、楽しむためにするのではなく、やむを得ずにするものです。無理に距離を稼ぐのではなく、安全のために野宿するという考え方もあります。えっ?無理のないツーリングをするにはプラン通りに走行するのが基本?いえいえ、ツーリングでは体調や道路の込み具合で必ずプラン通りの距離を稼げるとは限りません。
義務と責任、そして自由と責任
我が家の軽バンの隣で仮眠していた釣り用のボートを積んだ5ドアハッチバックさんは午前3時ごろに出発したと妻。5ドアハッチバックさんは人の気配を感じさせないほど静かでしたが、魚の食事時間となる朝まずめを狙って出発したのでしょう。バイク乗りが朝もやのかかる絶景ワインディングロードを堪能するために、日の出前に出発するのと似ています。野宿は義務と責任、自由と権利を理解した大人だけに許されたものなのです。
文・hosokawa_taka/提供元・暮らし~の
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