立ち直れないほど苦い!?
ひとくち目の印象は……「ほろ苦い」ではなく「かなり苦い」。失恋で例えたら、3年は立ち直れないレベル。焼酎で口の中を洗い、気を取り直してふたくち、みくち。思ったよりアンモニア臭は感じないものの(少しはあります)、苦みがサザエの肝の10倍、といった印象。ただし、脂のノリはものすごくあり、苦みをかいくぐって舌先に集中すると、甘み、旨味ともにかなりありそう。
個人的には「美味い」とは言い難い一品なのですが、珍味とは言っていいかな、って思いました。賛否両論あるかと思います。釣れてしまった際には、是非試してみてください。無論、自己責任にて。
身は確実に美味い
ゼンマイについては「美味い」とは言い難い、と書かせていただきましたが、身については問答無用で美味いです。捌いて一晩寝がした刺身は、脂のノリ、旨味、身のしまり、上等なアジとカワハギを足して2で割った、といった印象。

同日に釣れたアジ、ヒメジと食べ比べてみましたが、遜色ないどころか個人的にはその上を行くレベル。ただし、皮は磯臭いので、刺身で食する場合は確実に引いておいた方が無難でしょう。

また、残りの半身を塩焼きとソテーにしてみたところ、火を通すことでさらにほどよく身がしまり、こちらも◎。特にニンニク風味満点のソテーは、皮の磯臭さを全く感じなかったです。


未利用魚アイゴの「完全養殖」を目指す試み "嫌われ者"なのになぜ?

キャベツで育ったニザダイが寿司ネタへ 次に来る草食魚はアイゴ?

アイゴの旬が地域で異なるワケ 成魚を食すか幼魚を食すかの違い?
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
The post 「臭い」で有名のアイゴのゼンマイ(内蔵)煮はサザエ肝の10倍苦い? first appeared on TSURINEWS.