■大自然で過ごす時間を海外の視聴者と共有する
●岩手県/Small base campさん Instagram/smallbasecamp

ある時は森で鳥のさえずりに耳を傾け、ある時は真っ白な雪原の静寂のなか時を過ごす。大自然を肌で感じる心地良さは、何物にも代えられない。Small base campというニックネームの通り、この“小さな基地”を拠点に、月に数回の車中泊キャンプを満喫している。
人生の転機は突然やってきた。荷物の運搬や母を手伝うため、なんとなく軽トラックを探していた時、クルマ業界で働く縁でたまたまこのハイゼットを手に入れた。


「2、3日眺めているうちに、そういえばこれで車中泊をしている人がいたなと思い出して、楽しそうだとDIYを始めたんです」
早速木材の古材などを買い込み、荷室の全面を板張りに。夫婦で汗だくになりながら車体を塗り替え、3カ月をかけ山小屋風の空間をつくり上げた。鉄板むき出しの四角い荷室は改造にも便利。運転席と分離しているため火器が扱いやすく、車検を通しやすいのだという。
完成した秘密基地は、「子どもの頃に押し入れに入ったような心持ち。いろいろなものに手が届くし、なにもかもがちょうど良いです」。

車中泊仕様にした決め手はもう一つあった。「東日本大震災の時に犬を避難所に連れて行けず、里親に出した人の話を耳にします。うちには4歳の愛犬がいますが、そんな悲しい別れがないように」と、避難場所としての機能も意識した。
車中泊の様子を撮影して動画配信もしているが、視聴者の7割は外国人だという。
「軽トラックでの車中泊が珍しいらしく、ミニマリストの生活が流行っているからかも」と分析する。偶然手に入れた軽トラで世界の人ともつながり始めた。







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提供元・男の隠れ家デジタル
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