田中聡(KVコルトレイク/ベルギー)
U-17から各年代別日本代表を経験しているMF田中聡は、10代にしてJ1の湘南ベルマーレでレギュラーを掴み、今年8月にはKVコルトレイクへ期限付き移籍。9月から出場機会を増やすと、ここまで10試合に出場している。
174cmと身長は高くないが、アグレッシブなプレースタイルでボールを刈り取る。日本代表がW杯でベスト8以上に進むためには中盤の強度が必要不可欠であり、田中ならばその役割を担えるはずだ。まずは完全移籍への移行となるかに注目である。
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本間至恩(クラブ・ブルッヘ/ベルギー)
アルビレックス新潟の下部組織からトップチームに昇格したMF本間至恩。2020年からは背番号10を背負い左サイドから攻撃陣を牽引。2022年7月にはベルギーのクラブ・ブルッヘへと完全移籍した。
ベルギーリーグを3連覇中で、近年もっとも実績を残している同クラブ。ベルギーリーグでプレーする日本人選手は増加しているが、クラブ・ブルッヘに所属は本間が初。セカンドチームでベルギー2部に所属するクラブNXTからのスタートとなっているが、9月に初ゴールを決めるなど期待は高まるばかりだ。
日本代表の左サイドハーフ(SH)は層の厚いポジションであり、三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン/イングランド)や久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)などがいるが、本間の細かいタッチでカットインしていくドリブルの技術は彼らにも劣らない。新潟の至宝は海外でも成功し日本代表入りとなるだろうか。
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奥川雅也(アルミニア・ビーレフェルト/ドイツ)
京都サンガF.C.の下部組織で育ち「古都のネイマール」とも呼ばれたドリブラーMF奥川雅也は、日本でサッカーファン以外からの知名度は高くない。2015年にトップチームへ昇格したのだが、その年の6月にはオーストリア・ブンデスリーガの強豪、レッドブル・ザルツブルクへ完全移籍したためだ。
そこからさまざまなクラブへの期限付き移籍で実績を積むと、2019/20シーズンにはザルツブルクで23試合出場9得点を記録。翌年からはビーレフェルトへと活躍の場を移すと、2021/22シーズンにはドイツ1部で8得点を挙げた。チームの降格により今2022/23シーズンは2部でのプレーとなっているが、日本代表でも通用する実力を有している。ドリブルの技術とゴール前での落ち着きを併せ持ち、ボールを持つと観客を湧かせられるだろう。