バス釣りの秋の定番といえばバイブレーションプラグ。そんなバイブレーションプラグはラトルサウンドを使い分けることでさらに釣果を伸ばすことができます。この記事では、ラトルサウンドについての基本的な知識から各サウンドの特徴と使い分け方などをご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター盛田亮祐)

バス釣り用バイブレーションプラグのラトルサウンド種類と使い分け術

ラトルサウンドの効果

ルアーにラトルを入れることでラトルサウンドが発生し、そのラトルサウンドによって広範囲の魚にルアーの存在を知らせることができます。強い濁りや激しい風の影響でルアーの存在感が薄れてしまった時に、ラトルサウンドが鳴っていれば魚にしっかりアピールできるのです。

素材と大きさと数

ラトルサウンドの特性を決める要因として、ラトルの素材と大きさと数があげられます。ラトルを形成する素材には様々な物質が利用されており、代表的な物で鉛、スチールボール、真鍮(ブラス)、タングステン、ガラス玉(グラス)などがあります。これらの大きさと詰め込む数の違いでサウンドの質が変化し、ルアーが引き起こす波動にまで影響します。

例えば、軽い素材の小さなラトルをたくさん入れれば、シャラシャラとした高音域主体の小さいベイトをイミテートしたサウンドに仕上がります。逆に重たい素材で板状のラトルを1枚入れれば、ゴトゴトとした低音域主体の強いサウンドに仕上がるのです。

バス釣り用バイブレーションプラグのラトルサウンド種類と使い分け術ラトルの素材と大きさと数で音がかわる(提供:TSURINEWSライター盛田亮祐)

一般的なサウンドバリエーションの特徴

前項ではラトルの素材、大きさ、数をかえることでサウンドの質がかわることを説明しました。そのサウンドの違いがどのように魚に影響するのか、どういったタイミングで使用するべきなのかを、一般的なサウンドラインナップを例に説明していきます。

ノーマルサウンドモデル

ノーマルサウンドとは、ジャラジャラという音のバイブレーションの王道であり代表的なサウンドモデルです。

鉛や真鍮(ブラス)素材の小粒なラトルが複数個入っており、平均的なサウンドと波動を引き起こすことから、あらゆる状況で活躍が期待できる万能サウンドです。

広大なフィールドからバスを探し出す時は、まずはこのサウンドから試してみましょう。

ハイサウンドモデル

ハイサウンドモデルとは、シャラシャラと高音域主体のサウンドモデルです。

スチールボールやガラス玉(グラス)が複数個入っており、小さいベイトが放つ小さくて細かい波動を引き起こすので、小さいベイトが捕食対象になっている状況や、子バス相手の数釣りの時に活躍します。

人間的には耳が痛くなるようなうるさい音に感じますがアピール力は控えめなのです。

タングステンモデル

タングステンモデルとは、ガラガラと低音域主体のサウンドモデルです。

タングステン素材のラトルが複数個入っており、重たい物がぶつかる衝撃が広い範囲に伝わるので、濁ったり風が吹いたりしてアピール力が必要な時や、より広大なフィールドを効率よくランガンしたい時に役立ちます。

ワンノッカーモデル

ワンノッカーモデルとは、ドコドコと低音域主体の音と強い衝撃が特徴のサウンドモデルです。

ワンノッカーモデルは他のラトルモデルとは違い、一枚の板状のウエイトがボディ内部側面にぶつかることで、重たい音とタングステンモデル以上の強い衝撃を発することができます。

非常に高いアピール力を有しているため、荒天時にサーチルアーとしての使用やデカバスのみを選んで釣る時に便利です。

その反面、場を荒らしてしまうリスクもあるので注意が必要です。

サイレントモデル

サイレントモデルとは、ラトルが入っておらず音の鳴らないサウンドモデルです。ラトルサウンドが鳴らないので音による集魚効果がほとんど期待できません。アピール力が弱い代わりにプレッシャー対策に有効で、スレ切ったフィールドや狭い範囲を丁寧に攻める時に役立ちます。誰も釣れていない状況で自分だけ爆釣したといった話を、もっとも聞くのがこのサイレントモデルです。