季節は冬に入り始め、山間部では道が凍結する時期が近くなってきた。そこで、まだ狙えるうちに国内では長野県でしか釣ることができないシナノユキマスを求めて、千曲川源流域の南相木村にある立岩湖と北相木村の加和志湖を訪れた。しっかり本命をゲットできた両湖での釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・藤村浩介)
立岩湖でスタート
釣行日は11月12日(土)。立岩湖に到着したのは6時すぎで、すでに地元の常連が竿を出しているところにひと声かけて入れてもらう。
仕掛けは、堤防のアジ釣りで使うような投げウキにスキンサビキ仕掛け。コマセはアミエビにグレ釣り用の配合エサを混ぜたものを使用。
開始から1時間で15cm本命
周りではポツポツと本命が上がっており、私にも開始1時間後、3mのタナでようやく最初のアタリがウキに現れた。
この魚のアタリは、細かくウキが動いたのち食い上げて倒れるため、オモリ内蔵型だと具合が悪い。おまけに口もアジ以上に弱いので、取り込みも慎重にするのが大切だ。
最初のアタリは15cm級ながら、白く輝く美しい本命2尾の一荷。この日はタナが上から3mと底付近に分かれていた。前日までは上からのタナで一定だったようだが、日によって違う様子。
私は周りで釣れているタナに合わせてウキ下を変えていたおかげで、周りに比べて今ひとつ調子に乗れず後手に回ってしまう。それでも昼までに12尾をキャッチ。
午後は加和志湖へ移動
近くの日帰り温泉施設の食堂で名物の新そばで腹を満たし、午後はシナノユキマスが狙えるもう一つの場所である加和志湖へ。
こちらの湖も釣り方は同じだが、水深が浅いためウキ下はほぼ仕掛け全長分くらい。
1投目からアタリが訪れ、本命2尾の一荷。こちらはタナの調整はないものの、投入するポイントを絞って群れを寄せるか、投入点を変えて群れをとらえるかで迷う。
良型34cmが登場
16時ごろ、いきなりウキを突き上げるような食い上げのアタリ。大型の可能性があるので慎重に竿で聞いてみると、今までとは違う重量感。近くに寄せてくると急に走り回ったが、無事にネットイン。
34cmの良型にガッツポーズ。午前中に近くの人が37cmの大型を上げて羨ましく見ていたが、それに及ばないものの十分満足できるサイズだ。