日本能率協会総合研究所は、1998年から毎年実施している「健康ニーズ基本調査」を今年も実施。この調査は、15~79歳の男女を対象として「健康」に関するさまざまな側面を明らかにするもの。2022年は、人々の生活が新型コロナウイルスからの落ち着きを見せるなか、健康意識や生活行動にどのような変化が起きているかを捉えた。
「手洗い」「マスク」「うがい」は2020年のピークから減少
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「手を洗う」「マスクを使う」「うがい」は、2020年新型コロナの感染症対策として大きく伸長した行動で、いずれも2020年調査のピーク時からは徐々に減少し、落ち着きを見せ始めている。
一方で、20年の外出自粛時に増加した「なるべく歩く・なるべく階段を使う」「散歩・ウォーキング」といった身近な運動は、20年以降、同程度・微増で推移し定着化の兆しが見られる。
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健康のために積極的に摂取している食品TOP3は「納豆」「ヨーグルト」「牛乳」。全部で190項目の食品・飲料を挙げているが、上位二つの「納豆」と「ヨーグルト」は順位の入れ替えがあるものの、ここ数年は不動。次いで、「豆腐」「卵」「チーズ」「トマト」「バナナ」「コーヒー」が4割以上で続く。
「タンパク質」の摂取意向が年々増加
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今後積極的に摂りたい栄養素第1位は「カルシウム」の7割で、第2位は「たんぱく質」6割半、第3位は「ビタミンC」は6割弱。
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1位のカルシウムは、時系列でみても7割前後の摂取意向で推移しているが、2位のたんぱく質は年々増加傾向にある。18年調査時は51.8%で、直近5年間で10ポイント以上増加しており、さらに12年調査時は45.0%と10年前と比べて20ポイント以上増加した。なお、男性は30代、女性は20代の摂取意向が最も高く、いずれも8割弱の摂取意向だった。
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健康のために食べている食品を直近5年の時系列でみた際、「卵」「鶏の胸肉」が10ポイント前後増加している。この背景には、たんぱく質の摂取意向の高まりがあると考えられる。
なお、卵は10年前と比較すると15ポイント以上増加している。次いで直近5年間で比較した際に増加傾向の食品・飲料としては、「麦茶」8.6ポイント増、「オートミール」6.7ポイント増、「コーヒー」5.1ポイント増、「豚肉」4.8ポイント増が挙げられる。「コーヒー」は、10年前と比べると10ポイント以上増加した。
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健康のために食べている食品ランキングで、「ヨーグルト」はTOP3常連である。「ヨーグルト」の素材としての「乳酸菌」も認知率95.9%、摂取意向67.1%と高く1位。
なお、乳酸菌は現在200種類以上あり、本調査でもいくつかの乳酸菌を選択肢として挙げている。「乳酸菌」に次いで認知・摂取意向ともに高い「ビフィズス菌」は認知92.1%、摂取意向52.3%で、摂取意向が5割を超える。その他、「ガセリ菌(LG菌)「R-1乳酸菌」はいずれも認知率が7割を超えて高い。
「乳酸菌シロタ株」は認知率は6割だが、摂取意向が2割と、認知率に対して摂取意向が高い。また、2021年から新たに選択肢として追加した「プラズマ乳酸菌」は前回調査から認知率が10ポイント以上増加し、認知率54.5%、摂取意向16.1%。今後の認知率・摂取意向の伸びに着目される。
提供元・BCN+R
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