徳川家康の遺訓が名言

東照公御遺訓
この「東照公」というのは徳川家康のことです。
1616(元和2)年に徳川家康が亡くなると、静岡県静岡市にある久能山に葬られ、一周忌の後に日光にある東照社に分霊されました。
さらにその後、1617(元和3)年に東照大権現の神号が与えられ「東照神君」や「権現様」と呼ばれるようになりました。
そして「東照公」も神号にあやかって呼ばれている名前の一つになります。
その徳川家康が遺した教え、すなわち遺訓が「東照公御遺訓」です。
その遺訓の内容は下記の通りになります。
人の一生は重荷を負いて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
心に望み起らば困窮したる時を想い出すべし
堪忍は無事長久のもとい 怒りは敵と思え
勝つ事ばかり知りて負ることを知らざれば害その身に至る
おのれをせめて ひとを責むるな
及ばざるは 過ぎたるよりまされり
その意味合いは・・・
人生とは重い荷物を背負って遠い道のりを歩き続けるようなものだ。周りに気を配って焦らずに歩を進めなさい。
不自由な事がいつも通りのことと考えて行動すればなんてことは無い。物事や人は思い通りにいかないのが当たり前なのだから。
何かを求めたり欲が出てきたら苦しかったころを思い出して初心に帰るべきです。
辛抱し耐えることが、平穏無事な日々を送る秘訣なのであり、我慢をせずに怒りのままに生きたらその平穏は台無しになってしまいます。
勝つことは自信につながりますが、負けて課題や欠点を学ばなければ人は自信過剰になり、傲慢になってしまいます。
人のせいにするのではなく、自分に悪いところはなかったかを省みなさい。
何事も多少不足があるほうがやり過ぎてしまっている状態よりいい状況です。
とあります。
含蓄のある言葉が多く、どこか一部だけでも人生のモットーにできる名言ですよね!
ところがこの言葉、どうやら徳川家康が遺した言葉では無いともいわれています。
徳川家康の言葉では無い?水戸黄門・徳川光圀のことば?

この東照公御遺訓は日光東照宮や久能山東照宮に保管されていることから、徳川家康が遺した言葉とされていました。
しかし、尾張徳川家第21代当主だった徳川義宣(とくがわよしのぶ)氏が纏めた研究で徳川家康の言葉では無いと明らかにされました。
・この御遺訓の字体が徳川家康の時代のものと違う
・文体が美文調
・江戸幕府の公式史書「徳川実紀」に記載がない
・花王が徳川家康のものではない
という点を根拠に東照公御遺訓は徳川家康の言葉ではないと断定されています。
そのうえで、この言葉は水戸藩主「徳川光圀(とくがわみつくに)」が書いた「人のいましめ」が元になっていると考察されています。
この「人のいましめ」があまりに徳川家康の人生当てはまったので徳川家康の言葉と信じられたそうです。
徳川家康の言葉では無いというのは驚きですが、名君として有名な「徳川光圀」の言葉が元といわれると、いい言葉であることには変わらないな!と感じますよね。
なにせあの水戸の黄門様の言葉なんですから!!
まとめ
徳川家康の言葉には自分が若いころにした失敗を踏まえたうえで慎重さと熟慮の大切さを説く言葉や、天下人になったからこそ言葉の重みがある「辛抱の強い者が勝つ」という言葉がありましたね!
有名な「人生とは」ではじまる御遺訓が徳川家康の言葉では無いというのは驚きでしたが、徳川家康のための言葉のような気もします。
なにより人生訓がしっかり詰まった言葉なので、徳川家康の言葉でないにしても至上の名言であることには変わらないのではないでしょうか!!
提供元・FUNDO
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