ニューカレドニアと聞いて一番に思い浮かべるのは、天国に一番近いという印象深いキャッチフレーズではないでしょうか。『天国にいちばん近い島』は、1966年に出版された森村桂の旅行記で、ニューカレドニアには花が咲き乱れ、悪やストレスの何もない楽園として描かれました。その後1984年には映画化され、まだ馴染みのなかったニューカレドニアが、ハネムーナー憧れの場所として日本で大ブームになったのです。そんな天国に一番近いと表現されるニューカレドニアの中でも、特に美しい「海の宝石」と称される島が、イルデパンです。

首都のヌベアから飛行機で30分ほどの場所にあるイルデパン島は、南北15Km、東西13km程度の小さな島で、素朴な島民とまだ手付かずの大自然が残っています。この島のオロ湾の入り江にあるピッシンヌ・ナチュレル(直訳で天然プール)と呼ばれるビーチは、波もなくまさしくプールのような透明度の高さです。ここは隆起サンゴによって波の荒い外海から遮られ、岩の間から入り込む海水によって大自然の天然プールが作られています。イルデパンとは松の島という意味。固有種の南洋杉がこの島に多く群生し、海のエメラルドグリーンと相まって他に類を見ない美しい絶景を生み出しています。

色とりどりのサンゴや熱帯魚は、海の上からでも透けて見え、シュノーケリングは水槽の中に入り込んだような感覚で楽しむことができます。

イルデパンで日本人ハネムーナーたちに一番人気のホテル「ル・メリディアン・イルデパン」は5つ星の楽園リゾートです。ピッシンヌ・ナチュレルからも近く、歩いて、またはカヌーを使っても行くことができます。クリアブルーのラグーンとオロ湾の美しい光景に囲まれたこのホテルは、南洋杉とヤシの木が群生する広大な敷地にあり、自然と一体化したようなナチュラルリゾートになっています。
ハネムーンや夫婦の大切な旅行には、日常を忘れてしまいそうな天国に一番近い楽園で、素敵なバカンスを過ごしてみてはいかがでしょうか。
文:南まい
文・写真・世界の絶景編集部/提供元・たびこふれ
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