目次
革靴修理自分でできるリペア方法
修理が必要な靴底の状態と対応修理の種類

革靴修理自分でできるリペア方法

それでは早速革靴の修理のやり方をご説明しましょう。使用済みで靴底が汚れていたり接着剤の付きをよくするために、まずはきれいにするところから。

ここでは前述の革靴修理に使う道具・材料外のものも出てきますが一般家庭にはあるもので代用できる場合もたくさんあります。絶対にそれを使用しなくてはならないわけではないので、臨機応変に身近にあるものを探してみましょう。

革靴修理1.事前準備

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/1054085、『暮らし〜の』より引用)

革靴修理はまずはシューズクリーニングから。とはいえピカピカに磨くのが目的ではなく靴底に泥や砂が付いていると作業がしづらい・肉盛り材が乗らない・接着剤で張り付かないなどのデメリットがあるためです。

まずは革靴の底を重点的に水で濡らした雑巾できれいにし、さらにあれば紙やすりやサンダーなどででこぼこ・ざらざらした部分をならす程度に環境を整えてから修理に入りましょう。

革靴修理2.しっかりと乾かす

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/3567790、『暮らし〜の』より引用)

泥などを落とすのには水拭きは必要となりますので、レザーが湿気った状態になっているのではないでしょうか。湿っていると作業が正確におこなえませんので、新聞紙などを敷いた上に靴底を表にして立て掛けるなどして乾かしてから革靴修理に入ります。

革靴修理3.ソールの張り替え

接着剤があまくてあまり履いていないのに剥がれて来た・古いすり減ったかかと部分のソールを新しいものと交換する。このふたつの場合がこの張り替えにあたります。

まだすりへっていない場合はニッパーで剥がしてそのまま再利用。すりへりがひどくかかと部分をすべて張り替える場合は、新しくかかとのサイズより少し大きめに切り取った板ゴム材を接着剤で貼り付けていきましょう。

接着剤の使い方と貼り方

やり方は簡単でまずはかかとの部分と靴底ゴムの両方に強力ボンドを適量出します。ヘラなどを使ってしっかりと全面に伸ばしたら指定時間乾かしたあとに(革靴底用ゴムの接着剤は乾かしてから貼ります)圧着。

これには先程ご用意しただいたトンカチが活躍するでしょう。全体的に叩いてしっかりと接着剤とゴム底が張り付くようにしてください。特に外周から剥がれて来てしまうことが多いのでその部分は念入りにおこなうのがコツ。

革靴修理4.軽度の肉盛りの方法

革靴のかかとなどのすりへり部分だけ肉盛りするシューズリペア材もいろいろなメーカーから出ています。しかしどれも使い方はほぼ同じ。枠になる部分をかかとにしっかり貼り付けてから肉盛りしたくない部分(すりへっていないところ)は、マスキングテープで養生してから肉盛り材をぬりつけてヘラで平らにならします。

あとはだいたい24時間ほどしっかりと乾燥させれば修理は完了です。少しのすりへりくらいであれば自分でできる革靴修理方法としておすすめ!

革靴修理5.仕上げの方法2通り

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/3865733、『暮らし〜の』より引用)

革靴修理の仕上げ1.張り替え

革靴に付いていたものが剥がれそのまま強力接着剤で貼り付けただけであれば、しっかりと圧着できており接着剤が乾いていれば修理は完了です。

しかし自分で新しいゴムを張り替えた場合は革靴底用の接着剤が乾いたあとにきれいにはみ出た部分をカットして、切り口をやすりやサンダーなどで研磨して整えてから修理の仕上げとしてください。

革靴修理の仕上げ2.肉盛りの仕上げ

革靴用の肉盛り材を使ったかかとなどの修理は、24時間以上たってしっかり乾いたあとにもう少し仕上げ作業が必要となります。やり方はまず貼り付けて枠を取り除き盛った部分を確認してください。

革靴底の肉盛り部分に気泡が入っていたり隙間があったらそこに肉盛り材を再度埋めるように塗布してまた乾燥させます。修理の最終仕上げは張り替えと同様に、周りのでこぼこした部分が大きければカッターなどできれいに切り取りやすりで滑らかに整えて完了です。

修理が必要な靴底の状態と対応修理の種類

穴が開いたという場合を除いて革靴の靴底修理はどの程度でやったら良いのかわかりにくい方も多いでしょう。最後になりますがこのような状態ならば自分で直した方が靴が長持ちするというケースなどの、修理の目安となる状態とその対策方法について解説します。

1.履いて数回で滑りやすくなってしまった

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/585208、『暮らし〜の』より引用)

靴の中には数回履いただけでつるつると滑りやすくなったという感想もよく耳にします。この場合ソールの修理というよりも滑り止めを貼り付けるのがこの対策方法となるでしょう。

男性のビジネスシューズサイズなら1000-2000円程度で滑り止め用の靴底ゴムが接着剤とセットで市販されています。これを使って前述の貼り直しの方法と同様にハーフソール部分に貼り付けることで解決です。

市販のハーフソール滑り止めを貼り付ける動画

穴が開いたりすり減っていない靴底でも履いているとつるつる滑ることがあります。そのままでは危ないので市販のハーフソール材を貼り付けて自分でアレンジするとよいでしょう。靴底ゴム材は大きめにカットされて入っていますので、自分でソールの形に合わせてきれいに切って使います。

2.穴が空いて浸水がある

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=Photo byJillWellington、『暮らし〜の』より引用)

前にも触れましたが穴があいてそこから雨水などが入り込む場合はその損傷は重大です。靴のベースとなる木製や金属製の丈夫な部分までダメージがいっていることは明白なのでセルフで何とかしようとするのは無理。

この場合はお気に入りの靴で手に入りにくいならプロの修理へ。新しいものに買い換えられるならそちらの方がよいでしょう。

3.かかとの磨り減り具合

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/2563578、『暮らし〜の』より引用)

人の歩く姿もいろいろで足運びの癖であったり怪我などのため左右の足どちらかをより踏ん張って歩いたりという状況ではかかとりすり減り具合も左右バラバラとなります。

まっすぐ平らに薄くなっていく方は珍しく内側が減る人・外側から減る人さまざま。少しずつ減るため歩きにくさも感じずそのまま放置であることも多いでしょう。

靴磨きのときに左右並べて見てみる

このようなすり減りをいつ修理するのかは難しいのですが、目安として靴磨きなどのときに両足の靴をたいらに並べた状態で後ろから見てみてください。高さが違えば修理は必至。高さは気にならなくても後ろから第三者的視点で見ることで気になるすり減りも発見しやすくておすすめです。

4.ソール部分が剥がれてしまった

革靴のソール修理方法ガイド!大切なレザーシューズの靴底を張り替えるには?
(画像=出典:photo-ac.com/main/detail/4010067、『暮らし〜の』より引用)

程度にもよりますが新しい靴底用ゴムなどを買わなくてもゴム用強力接着剤を買うだけで安くしっかりと張り直すことができます。

急ぐ場合や非常に高額の靴であり、もしもを考え修理の自信がない方はリペアショップに頼むのもよいですが、通常は接着剤で貼るだけですのでセルフで簡単に修理することができるでしょう。