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かつて浦和レッズプレーしていたMF原口元気(31)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)の日本代表メンバーから落選。所属先のウニオン・ベルリンで出場機会が減る中、今季終了後に退団する可能性があるようだ。
原口元気は2020/21シーズン終了後にハノーファーを契約満了により退団し、ウニオン・ベルリンに加入。昨季はトップ下を主戦場とする中でブンデスリーガ34試合中23試合に先発出場していた。しかし今季は中盤での相次ぐ新戦力獲得によりポジション争いが激化。ここまでブンデスリーガ15試合中4試合の先発出場にとどまるなど、厳しい立場に追いやられている。
またカタールW杯アジア最終予選ではほぼ全試合に出場したものの、森保一監督による「4-3-3」へのシステム変更もあり昨年11月以降はプレー時間が激減。9月のキリンチャレンジカップ2試合では出場時間4分に終わり、カタールW杯出場が叶わなかった。
ドイツ・ベルリンの地元紙『ベルリーナー・ツァイトゥング』は10日、ウニオン・ベルリンがハンブルガーSVからMFルドヴィト・ライス(22)の獲得を狙っていると報道。
ボランチを本職とするライスは、バルセロナ下部組織出身であるほかU21オランダ代表選出経験を持っている。また今季はここまでドイツ2部リーグ戦で全試合に先発出場。ハンブルガーSVとの契約は2026年6月までであるが、今季ブンデスリーガ昇格を逃した場合に適用可能な退団条項が含まれているとみられる。
さらに『ベルリーナー・ツァイトゥング』は、ウニオン・ベルリンがボランチで余剰戦力を抱えていると指摘。原口元気やMFラニ・ケディラ(28)などを放出候補に挙げた上で「ウニオン・ベルリンは中盤で退団選手が出た場合、ライスの獲得に乗り出す」と綴っている。
原口元気については、以前からSNS上で浦和レッズ復帰を望む声が沸き起こっている。ウニオン・ベルリンがリーグ5位と好調を維持する中、クラブ幹部は中盤でのメンバー入れ替えを検討していると考えられる。