食料品に日用品など、ありとあらゆる物価が高騰しつつあります。そんな中、釣りエサにも値上げの波が押し寄せているようです。エサが高いから釣りに行けない……、そんな悲しい状況を避けるべく、今回は、フカセ釣りのコマセの節約術4選を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

フカセ釣りのコマセ(まきエサ)節約術4選 釣りエサにも値上げの波?

釣りエサにも値上げの波

物価の高騰が続き、穀物類を原材料とする食用油や小麦粉といった身近なものに影響が出ています。釣り人にとってこのような状況下で気になるのが釣りエサへの影響です。

以前よりオキアミを中心に値上げの波がジワジワと出ていた中、コマセに使用する配合エサにも影響が色濃く出始めています。特に、フカセ釣りやかかり釣りで使う配合エサは、穀物類値上げの影響を受けやすい独特な理由があります。

フカセ釣りのコマセ(まきエサ)節約術4選 釣りエサにも値上げの波?釣りエサにも値上げの波(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

穀物類が影響受けやすい

配合エサをよく見てみると穀物類が多く含まれているのが分かります。クロダイ用のエサに押し麦とコーンが含まれるのは定番で、アピール力の向上と足止め効果は穀物類ならではの魅力です。クロダイもこれらの穀物を好んで食べることからも欠かせない原材料になっています。

実際に、釣ったクロダイの胃から大量の押し麦とコーンが出てくる状況に何度も遭遇しているため、値上げの影響はあっても穀物類はコマセに欠かせない存在です。

フカセ釣りのコマセ(まきエサ)節約術4選 釣りエサにも値上げの波?クロダイは穀物が大好物(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

量が減っている場合も

先日、釣具屋さんで買い物をした際には、普段から購入していた押し麦の袋が小さくなっていることに気づきました。しかし、価格を見てみるといつも通りの値段です。価格は据え置きで半分の量になったことで配合エサにも値上げの影響が大きく波及していると実感させられました。

製造するメーカーも原材料の高騰に悩まされ、苦渋の決断だったのではと思います。とは言え、値上げでお財布が苦しくなるのは事実。配合内容を工夫して出費を抑えるのも今まで以上に重要です。

コマセの節約術4選

ということで、コマセの節約術を四つ紹介したいと思います。

1、米ぬかを有効活用

コマセ作りで節約したい時、真っ先に名前が挙がるのが米ぬかです。近くにコイン精米があれば無料でもらえる場所もあり、コマセ作りでは重宝します。

米ぬかの使いやすさはトップクラスで、市販の集魚材もベースは米ぬかの場合が多いです。欠点は比重の軽さで、メジナ狙いに使うのであれば影響は少ないものの、クロダイの場合は狙うタナが深くなるためにコマセが沈まず魚が居る場所まで届けにくくなります。

フカセ釣りのコマセ(まきエサ)節約術4選 釣りエサにも値上げの波?米ぬかと砂(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

2、砂で比重を付ける

1で解説した米ぬかの弱点を補う点で優秀なのが砂です。市販の集魚材は最初から重さが付いていますが、比重の軽い米ぬかを使う場合は砂を混ぜて重さを付けます。ホームセンターでは20Lで100円程度と破格の安さなのも特徴で、近くに採取できる場所があれば必要な分だけ確保すると効率的です。

3、1袋を数回に分けて使う

市販の集魚材を何回かに分けて節約します。言い方は悪いですがケチって使うのも節約では大切です。押し麦、さなぎ粉に配合エサとどれでも使える方法で、米ぬかや砂のかさ増しと併用すればかなりの効果が望めます。開封したエサの残りを保存する際は、あらかじめ1回分のエサをチャック袋などに小分けにしておくと鮮度を保ちやすく釣行時にも便利です。

フカセ釣りのコマセ(まきエサ)節約術4選 釣りエサにも値上げの波?小分けにして少量ずつ使う(提供:TSURINEWSライター杉本隼一)

4、一手間加えて集魚力アップ

エサに一手間加えて少量で高い集魚力を発揮できるように加工する作戦もオススメです。押し麦を例に解説すると、食紅や釣りエサ用の漬け込み液を使って着色する、オキアミのドリップを吸わせてから混ぜるといった工夫ができます。1回に使う量を減らす代わりに一手間掛けて集魚力を増強させた押し麦を作り出すのも面白いです。

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<杉本隼一/TSURINEWSライター>

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