サンヴバソウ&イシガキダイ登場

荒食いが落ち着いた午前8時すぎ、「潮も緩くなってきましたので伊良湖へ移動します」とアナウンスが入った。この時点で私はなんとキープ21匹、1時間程度でダブルツ抜け(20匹)に達してしまった。

航程約30分で、伊良湖岬周辺の三ツ石に到着。いくつか岩が突き出ている中で、特に3つ並んでいる付近を指す。ここはサンバソウが出るポイントだ。イシダイ級まで成長した秋の個体は、脂が乗って非常に美味だ。なんとか1匹仕留めたいと気合を入れる。

また今シーズンはヘダイがよく釣れており、再開するとグングーンと鋭いアタリで20cm強の肥えたヘダイが早速のごあいさつ。水鶏口君はダブルでヘダイをゲット。

そのまま調子良くヘダイ釣りを楽しんでいると、「ちょっと引きが違います」と水鶏口君がサオを満月にしならせている。中乗りさんのタモに収まったのは30cm強のサンバソウ。うらやましい。「右前の方サンバソウを釣りました」とアナウンスされる。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力サンバソウキャッチ(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

そして続けて20cm強のイシガキダイまで釣り上げてしまった。「右前の方、今度はイシガキダイをゲットです」と船長が彼を称える。われわれがいる右ミヨシ付近にサンバソウ系が寄っている(と思いたい)。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力イシガキダイゲット(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

38cmイシダイにキジハタ手中

そして午前9時30分ごろ、ついにそのときがきた。ゴン、ゴゴーンとアタリからして重みが違う引き込みだ。サオを絞り込むトルク感が強力。即座に大物と判断して中乗りさんを呼んだ。

膝を落として相手が引き込むときは巻き上げを止めて耐える。「切れるなよ」とラインブレイクを気にしながら徐々にこちらの間合いへ引き寄せる。白黒の魚体が水面下に横たわった。無事にネットイン。38cmのイシダイだ。「ヤッタぞー!」と声を上げる。体高があるので大きく見えた。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力38cmイシダイ浮上(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

その後はヘダイ中心にカサゴやベラが交じりつつスコアを伸ばし、午前10時50分ごろには珍しい獲物として私が24cmのキジハタを釣った。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力キジハタも登場(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

にぎやかなお土産を確保

午前11時を過ぎると北風が強くなってきた。これを境に食い渋りモードに。船長は伊良湖沖で大きく2回移動、そして朝イチでフィーバーした師崎前まで戻って操業してくれたが好転せず。ポツリポツリの拾い釣りとなり、沖上がりの午後1時を迎えた。終盤に食い渋ったが、それまで入れ食いと高級魚ゲットを楽しむことができて最高の釣行となった。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力数釣り達成(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

キープした私の釣果はイシダイ38cm、チダイ37cm、カサゴ24cm、ベラ22cm、小ダイ系17~30cm24匹、ヘダイ22cm前後14匹の合計42匹だった。入れ食いが楽しめて満足感の高い釣りとなった。

愛知のウタセ五目釣りでイシダイにチダイにキジハタ 多彩釣果が魅力多彩な入れ食いを楽しんだ(提供:刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

今年はウタセエビの入荷状況が良い。釣況は良いので、なんとか12月初旬まで続いてほしいと願う。高級魚の乱舞を楽しんできてほしい。

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<週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
まとばや丸
出船場所:師崎港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年12月2日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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