今年4月にデビューしたばかりの最新車両Z650RS。
Z650をベースモデルとしながらも、Z900RS/カフェの潮流を汲んだレトロモダンなその出で立ちは、まさに往年のカワサキスピリットを受け継ぐモデルと言って差し支えない。
今回は2022年の顔である、Z650RSの『音』のみに注目してみた。
歯切れがよく心地よい排気サウンド
長兄モデルにあたるZ900RSは、水冷4ストローク並列4気筒 DOHC 4バルブエンジンが搭載されているのに対して、Z650RSはZ650やNinja650と同じ、水冷4ストローク並列2気筒 DOHC 4バルブエンジンを採用。2気筒ならではの小気味いいパルスが感じられるモデルとなっている。
Z900RS/650RS共にシート高は800mmだが、2気筒エンジンのZ650RSの方が足着きが良い。年齢・体格・性別にとらわれずに、多くのライダーにフィットするのが本モデルの魅力である。
始動&クラクション
系譜を辿ると “ザッパー”ことZ650(1976)に行き着く車両だが、Z650RSは前述の通り2022年にデリバリーを開始したばかりの車両。インジェクション車両なので、シーズンを通してエンジン始動に手間取ることはない。
セルスターターを押すだけで、簡単に軽快なエンジンサウンドを奏でてくれる。
ホーンはZ900RSでも採用されているスタンダードなもので、聞き馴染みのある標準的な音だ。
緊急時にしか使わないものだが、車両オーナーなら社外ホーンへ換装して、個性を出すのも悪くない。
走行音
街乗りで多用する3000~6000rpmまでの回転数では、パフォーマンスを最大限発揮しトルクフルなライディングが楽しめる。またスロットルを絞り回転数を上げ続けても、パワー・トルクが急激に落ち込むといったことはない。
そのため街乗りからロングツーリングまで、多くのシチュエーションにおいて “丁度いい”モデルに仕上がっており、フレンドリーな「Z」としての独自ポジションを獲得している。