時のたつのは早いもので、気づけば晩秋。秋のリバーシーバスが釣りたいと釣友を連れて、福井県坂井市の九頭竜川まで車を走らせたのは11月12日。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・小松大祐)
九頭竜川ルアーシーバス釣行
10月中も落ちアユパターンを狙って九頭竜川に足を運んだが、渇水が続いていたことも影響してか納得いくサイズのシーバスには出会うことができずにいた。
当日も小春日和の陽気で、シーバスを釣るには天気が良すぎて苦戦が予想された。水量も少ないため、河口付近でナイトゲームを中心にゲームを組み立てることにした。
この時期の九頭竜川河口はサヨリ、秋バチなどがメインベイトとなっているため、細身のミノーやシンキングペンシルをチョイスしてポイントへ向かった。
状況とタックル
辺りはすっかり暗くなり、シーバスが回遊するであろうブレイクをルアーが通るようにキャストを繰り返す。上流側にキャストして、ルアーが動き過ぎないようなスロースピードでリトリーブすることを心がける。
河口エリアは鏡のように静まり返っていたが、しばらくキャストを繰り返していくと、わずかに川の流れが効き始めるタイミングがきた。
70cm級シーバス浮上
フルキャストして表層5cmぐらいをゆっくりリトリーブしていると、下から突き上げるような衝撃がロッドに伝わった。
次の瞬間、沖からエラ洗いの音が聞こえてきた。トルクのある引きに良型と判断。辺りにストラクチャーがないことは確認しているので、フックアウトしないようドラグを効かせて慎重に寄せる。
数回のエラ洗いに耐えて無事ランディング成功。体高のある70cmクラスのシーバスだった。ルアーを横からパックリとくわえた深いバイトで、ルアーチョイスとレンジがマッチしていた証拠だ。
60cm級シーバスを追加
久しぶりにコンディションのいい魚を手にすることができ感無量。尾ビレも大きく、これからもっと大きくなるであろう個体を十分に蘇生させて川に帰した。
それからも川の流れが効くタイミングに合わせて、同様のパターンでバイトが発生して60cm級を数匹追加でき、秋のリバーシーバスを楽しむことができた。同行した釣友も無事良型のシーバスを手にして、楽しむことができたようだ。
川はまた鏡のように静まり返り、アタリが遠のいてきたので納竿とした。帰り際に1匹の鉛筆サイズのサヨリが泳いでいるのを確認した。少ないベイトの状況だったが、シーバスは冬に向けてエサを探し回っているようでタイミングさえ合えば、まだまだ数釣りは可能だし、コンディションのいい秋のシーバスに出会えそうだ。
河口付近はウェーダーを履いたウエーディングのスタイルが基本となり、転倒したりすると危険なので、無理をすることなく必ずライフジャケットは着用した上、安全第一で楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・小松大祐/TSURINEWS編>
九頭竜川河口