三笘薫(日本代表)
Jリーグでは向かうところ敵なし。現在イングランドのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンでプレーするMF三笘薫も、日本代表(グループE)としてこのグループステージで大きな活躍を見せた選手の1人である。
日本が劇的な逆転勝利を収めたドイツ戦(11月23日)スペイン戦(12月2日)では、三笘が交代出場した後に逆転に成功(共に2-1で勝利)。いずれもゴールの起点になるプレーには三笘が存在しており、今カタール大会日本代表の不気味さをは彼が体現していると言えよう。得意としているドリブルは速さで抜き切るだけでなく、微妙にテンポをズラして守備陣を切り裂くことも可能にし、対面に立たされるサイドバックたちからは厄介者として扱われている。
ただ、最も評価しなければならないのは守備における三笘の集中力だ。ドリブラーとしての魅力は前線で相手を翻弄することにあり自然と守備を蔑ろにするケースが多いが、三笘は組織として守らなければならない時間も我慢強く守備に徹し攻撃の芽を潰す役割として機能している。目に見えないところでの頑張りが、日本代表のグループステージ突破につながったと言えるだろう。