親切型
最後は親切型である。情報メディアとしての公共性を意識し、視聴者視点で発信者が気づきにくい意見をくれるタイプだ。これは発信者にとって神様のような存在である。意見や批判の目的は、自己愛を満たすためではなく、発信者相手や社会公共性に立脚するため最も歓迎するべき人種である。
自分も何度も親切型からのコメントで正すべき過ちに気づけたり、新たな着想を得られた経験がある。こういう親切型からの指摘は決して無下にせず、大事に扱うべきだろう。
批判は聞き過ぎるべきでない個人的には、他人からの批判はあまり真剣に聞きすぎるべきではないと思っている(全て遮断せよというつもりはまったくない)。
これは発信者あるあるだと思うのだが、真剣に見てくれる人のことを思うほど、寄せられるコメントに心を病む瞬間はどうしても出てしまう。「自分は発信活動をすることで周囲に迷惑をかけているのでは?」「自分のコンテンツに価値なんてないんじゃないか?」と。そして批判に耐えられず、退場してしまう。
筆者は90年代からネットで入り浸ってきたが、心から尊敬し、応援していた発信者が他者批判を真摯に聞きすぎた結果、心折れて何人もやめていく姿を見てきたし、これはとても残念に思ってきた。
発信者は「発信をやめない」ことが重要だし、実際にそれだけ途中でやめてしまう人は多いのだ。誰かが自分の発信を誰かが楽しみに待ち、明日の活力にしている。なら批判が理由でやめてしまうべきではないし、そもそも批判の半分くらいは、本人のストレス解消にすぎない。
真に傾聴すべきは、建設的意見や親切心から来る意見だけでいいだろう。あまり批判は気にしすぎず、サイレントマジョリティーを向いて発信を続けていくのが良いと思っている。
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