グループG
ブラジルが期待通りの結果、粘り強さが光ったスイス
- 1位:ブラジル
- 2位:スイス
- 3位:カメルーン
- 4位:セルビア
王国ブラジルが期待通リの1位通過。各試合に良いサプライズと悪いサプライズがあった。良いサプライズは攻撃陣が絶好調なこと。特にFWリシャリソン(トッテナム・ホットスパー)の仕上がりは良い。悪いサプライズはFWネイマール(パリ・サンジェルマン)の負傷である。しかし、エース不在でも優勝を 狙える力が今のブラジルにはある。
スイスは毎試合ギリギリの試合をみせた。特に第3戦のセルビア戦、お互いに決勝トーナメント進出の可能性を残しており、セルビアにリードされるも前半のうちに追いつき、後半勝ち越しに成功した。トーナメントを勝ち上がる上でこの粘り強さは間違いなく必要になる。
ブラジルから大金星を挙げるも、無念のグループリーグでの敗退が決まったカメルーン。アフリカ勢として初めてブラジルから勝利したチームとして、明るい未来を残し、カタールの地を後にする。
ピクシーことドラガン・ストイコビッチ監督が率いるセルビアは、やはり攻撃的で美しかった。大会前の予想を上回る強さを発揮した。特に打ち合いとなった第2戦のカメルーン戦で見せたFWミトロビッチ(フラム)による3点目。グループリーグで1番美しい得点であった。

グループH
打ち合いの強さが光ったポルトガル、息を吹き返した韓国
- 1位:ポルトガル
- 2位:韓国
- 3位:ウルグアイ
- 4位:ガーナ
エースFWクリスティアーノ・ロナウドを中心として攻撃陣が爆発したポルトガル。第3戦は韓国に敗れるも、決勝トーナメントに向けて主力組の休養がとれた。万全の体制で決勝トーナメントを迎える。
最終戦まで1分1敗とあとがないアジアの虎、韓国は土壇場で底力を発揮した。エースのFWソン・フンミン(トッテナム)は怪我の影響でフェイスガードをつけての出場となり万全ではないが、他のメンバーが奮起。逆転で3大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
ウルグアイはまさかの敗退。自慢の攻撃陣はグループリーグでわずか2得点。FWルイス・スアレス(ナシオナル・モンテビデオ)とFWエディンソン・カバーニ(バレンシア)のWエースは、共に無得点で大会を去る。
決勝トーナメント進出もみえたガーナ。世界で戦えるアフリカ勢がまた1つできたことを証明した大会となった。自慢の攻撃を支える守備を構築することができれば、ベスト8の壁を越えることができる。
ノックアウト式の決勝トーナメントは1発勝負。グループリーグとは異なり、各チーム目の前の試合で勝つことが求められる。果たしてどんなドラマが生まれるか。幸せな寝不足が続く日々がもう少し続くことであろう。