衛星データをはじめとする各種データを活用した土地評価エンジン「天地人コンパス」を開発している天地人が、水田からのメタンガス排出量を推定する独自の方法論を開発し特許を出願したことを発表しました。

近年、気候変動による温暖化の解決のために、温室効果ガス削減の取り組みが加速しています。温暖化の主な要因は二酸化炭素ですが、メタンガスの影響も大きく、温暖化の人為的要因の約30%を占めるとされています。中でも、水田から排出されるメタンガスは全体の排出量の約12%に上るとされています。

今回、天地人が特許出願した方法論は、天地人の強みである衛星データ、AI分析、および水田農業の専門性を組み合わせた独自の方法論となっています。

天地人は、本方法論の発表とともに事業化に向けたビジネスパートナーの募集を始めました。国内外のビジネスパートナーと共同で、対象地域の環境・社会・経済、および「グローバル・メタン・プレッジ」(※1)に貢献したいとのことです。

 ※1:2021年に開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)で宣言された、メタンガスの排出量を2030年までに30%削減する目標

衛星データを活用した森林の二酸化炭素吸収量の推定など、衛星データを活用した脱炭素ビジネスにも注目が集まっています。さまざまな企業の取り組みとともに、天地人が、温暖化の解決に貢献していくことに期待です。

提供元・宙畑

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