コロナ禍のペナントをどうすべきか

NPBは公平性が保たれていると思っているのでしょうか。元プロ野球選手で評論家の江本孟紀氏は週刊ポスト2022年7月29日号のなかで次のように述べています。

「仮にチーム内で集団食中毒が出たら、残った選手で戦わざるを得ない。それと何がどこまで違うのか。1チームに70人もいるんだから、試合をやろうと思えばできる。一軍と二軍で試合をして二軍が勝つこともある。それはそれで面白いでしょう。そういうのも含めてのペナントレースだと思いますけどね」(江本氏)

もし、巨人が再開時にベストメンバーに近いオーダーだと、他チームのファンからは不公平感が拭えないでしょう。どこのチームもベストメンバー揃うまで試合再開を先延ばししたいと思っているはずだからです。

いまの状況に公平感はありません。NPBはフアンにとっても納得できる指標を提示すべきでしょう。また、ヤクルトに試合を強行したことが誤りならそれを認めるべきでしょう。すでに、試合をする状況でないなら、ヤクルトの優勝でペナントは終了させるべきです。日本シリーズも大幅短縮でいいでしょう。

今後の開催基準を考え直した方がよいのではないでしょうか。コロナに翻弄される野球も3年目に突入しています。どういう態勢が望ましいのか議論の余地がありそうです

文・尾藤 克之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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