西部劇などでよく見る、道を転がっていく枯れ草の塊。
玉のような形になってコロコロと転がっていき、なんだかゴミのようにも見えてきますが、これはある目的から転がる『タンブルウィード』と呼ばれる植物なのです。
そんなタンブルウィード、集まっていくとだんだん大きくなっていくので、道路に出てくると時に事故を起こす原因となります。
今回ご紹介する動画にも、タンブルウィードが事故原因になりそうな光景が捉えられていました。
道路に大量に転がってくる枯れ草
今回ご紹介するのは、アメリカのコロラド州で撮影された映像。
投稿者さんは、その時道路を車で走行していました。
その目の前に、玉のような形になった枯れ草がいくつも転がってきています。
道路の奥までこの転がる枯れ草はあることが分かります。
どこかで草を刈ったものを放置していてこのような状態になっている・・・というわけでもなさそうです。
なぜなら、こちらの地域ではこの季節、この枯れ草がいくつも転がってくることが多いそう。
毎年のようにあるとなると、人為的のものではなさそうです。
この枯れ草の正体は・・・
道路を覆うように転がっていく不思議な枯れ草の塊。
これは、『タンブルウィード』と呼ばれる植物です。
撮影者さんが車を降りると、そこには大きな塊となりいくつも連なることで道路を塞いでいるタンブルウィードが。
この植物は乾燥地帯で育ち、夏の終わりごろに枯れるとちぎれて塊になり、転がる特性があるのだとか。
ただの枯れ草のようにも見えますが、その中には種子等があるため、転がって移動する頃で繁殖範囲を増やしているのだと考えられています。
しかし、タンブルウィードが大量に発生するとこの映像のように道路を塞いでしまったり、時に家の前に集まってドアが開けられなくなったりすることもあるそうです。
乾燥しているので、火事の原因にもなり得るというのですから恐ろしいですね。
そして、道路が閉鎖されると、除雪作業をするようにしてタンブルウィードを処理しないといけなくなってしまうそうです。
このタンブルウィード、西部劇などでは街が寂れている様子や、決闘前の演出などで見ることもあります。
その場合はせいぜい握りこぶし程度の大きさなのですが、現実のタンブルウィードは道を塞ぐことさえあるほどの大きさになることも珍しくないそうです。