スマホをウェブカメラにできるアプリを紹介

それでは実際にスマホをウェブカメラとして動作させられるアプリをチェックしていきましょう。非常に種類が豊富にありますが、今回の記事では3つのアプリをピックアップしてみました。アプリ名と導入の簡単な流れをチェックしていきましょう。
せっかくスマホという高性能なカメラを持っているのですから、ウェブカメラとして活用しない手はありません。使い方についても簡単に解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
iVcam(Android・iOS)
スマホをウェブカメラ化するアプリの中でも特に知名度が高いのが「iVcam」というアプリです。Android・iOSどちらのスマホでも利用ができます。Wi-Fi・USB接続機能両方に対応しており、設定も簡単で便利です。
無料でも利用可能ですが、一点注意しなければならないのが「透かし」が入るということ。画面に「iVcam」という透かしロゴが入ってしまいます。ビジネスシーンなど問題があるケースも考えられるので、必要に応じて課金しましょう。
■iVcamはアプリを立ち上げるだけでOK

iVcamの導入はシンプル。まずはパソコン・スマホの両方に公式サイトなどからiVcamアプリをインストールしてください。両方とも立ち上げましょう。パソコンの場合は「iVcam接続を待っています」と表示されればOK。
スマホ側でも立ち上げると、自動的にパソコンのiVcamを認識し「iVCamが見つかりました」とメッセージを出してくれます。再生ボタンを押せば、Wi-Fiでの接続はOK。USBの場合、ケーブルを繋いでから立ち上げてください。
DroidCam(Android・iOS)
使い勝手の良いスマホウェブカメラ化アプリ「DroidCam」。無料版と「DroidCam X」という有料版が配信されています。本アプリはWi-Fi・USBどちらにも対応しているのがポイントです。
一部機能は有料版限定ですが、無料版でも透かしロゴなどが入らないのが大きな魅力。スマホ・PCどちらの側でも動作が軽快なので、ストレスフリーなのも大きなメリットでしょう。Androidの印象を受ける名前ですが、iOSでも利用可能です。
■DroidCamも簡単に接続可能

DroidCamも非常にシンプルな導入手順です。iVcam同様パソコン・スマホ両方に公式サイトなどからDroidCamアプリをインストールしましょう。どちらも立ち上げたら、パソコン側で「Wi-Fi」・「USB」を選べるので選択。
その後「Start」を押せば接続完了です。接続後、カメラ画面が表示されます。拡大・縮小などの機能で微調整を行えばOKです。ただし、有料版ユーザーにすると解放される機能なので、無償版はそのままでしか使えません。
Iriun Webcam(Android・iOS)
Iriun Webcamは、Android・iOSに対応しているのみならず、PCのOSもWindows・Macに対応している幅広いシーンで使えるスマホをウェブカメラ・外部入力デバイスにできるアプリです。
基本はWi-Fi接続。Android版のみ、USBでの接続・画面出力機能に対応しています。例によって無料版だとiVcamのようにロゴが入ってしまう点は頭に留めておいてください。とはいえ小さいので、あまり気にならないかもしれません。
■Iriun Webcamの使い方もとてもシンプル
iVcam、DroidCamと同様、Iriun Webcamも導入は非常にシンプル。PCとスマホに公式サイトおよびストアからアプリをインストールして、権限を与えるだけで準備はOKです。
あとはPC・スマホでアプリを立ち上げたのち、接続するだけ。Android版でのみ対応しているUSB接続は映像の画質がクッキリとするので、解像度にこだわる方はぜひUSB接続を試してみてください。
AndroidをUSBでウェブカメラにする注意点

Androidを各スマホウェブカメラ化アプリで「USB接続」して映像を出力する際には、予めAndroid側で「開発者オプション」をオンにしておく必要があります。スマホの設定アプリからOSの「ビルド番号」を5回タップしましょう。
そうすると開発者オプションがメニュー項目に追加されるので「USBデバッグモード」をオンに切り替えればOKです。少しでも不安や懸念を覚えられる方は、USB接続ではなくWi-Fi接続での利用に留めることを推奨します。
ZOOMやLINEでウェブカメラとして使える

さて、スマホをウェブカメラ化させるアプリや手順について注目してきました。今回お伝えしてきた方法は、基本的に利用するソフトウェアやサービスの種類を問わずウェブカメラとして使用可能です。
ZOOM、LINE、Teams、Chatworkなど、さまざまなサービスでスマホをウェブカメラとして動作させられるということになります。設定さえ行っておけば、使いたい時にスマホを所定の位置に置くだけなので非常に簡単で便利です。
OBSを使えばWeb配信やゲーム配信もできる
スマホをウェブカメラとして使う上で便利なのは、何もオンラインミーティングに限った話ではありません。流行りのゲーム実況動画や配信をするのにも役立ちます。OBS Studioを使えば、YouTubeやTwitchなどの配信サイトで簡単に配信可能。
今回解説してきたウェブカメラ化アプリを使えば、外部入力カメラとして認識させられます。ワイプ顔出し配信や、手元動画の撮影・配信など配信や動画制作の幅が一気に広がること間違いありません。
接続しているのにZOOMなどで画面が映らないときは
既にiVcamなどを利用して接続が完了しており、画面が映るのも確認しているのにZOOMなどを開くとウェブカメラが設定されていないというケースもあるかもしれません。そういった時は、慌てないでください。
落ち着いて、ZOOMやLINEなどのアプリ側の設定を確認しましょう。カメラ設定を開き、自分が接続に利用したアプリが外部入力デバイスとして設定されているか確認するのです。ここで正しいものを選択すれば、スマホの映像をウェブカメラとして使えます。