トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、40歳からボディメイクを始めたという航空自衛官・航空機整備員の中薗大司さん(46)。マッスルゲート静岡メンズフィジークマスターズ172cm以下級で優勝するなどコンテストでも結果を残す中薗さんのトレーニングライフとは?

「2人娘の自慢の父になりたい」とボディメイクを始めた航空自衛官【筋肉道Vol.44】
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

6年前に単身赴任を始めたときに中薗さんはボディメイクをすることを決意する。

「単身赴任中に家族との時間の大切さを痛感し、妻からは『いつまでも手を繋いで街を歩きたいと思う夫』、娘からは『一緒にいて自慢できる父』でありたいと思うようになり、ボディメイクを始めました」

航空自衛隊の航空機整備員として働く中薗さんの仕事はハードだ。
「朝日よりも早く出勤し、夏は炎天下、冬は極寒と戦い、風にも雨にも雪にもさらされます。ハードな仕事なので、休養日や睡眠の質には工夫が必要で、休養日は置物のように何もしない日と軽く動く日を設定しています。また、良い睡眠のために必ず入浴し、内臓を休めるため夕食は過剰に摂らないようにしています」

ボディメイクを始める中で、職場の後輩が大会に出場している姿に影響を受けて、大会に挑戦することとなる。
「部位ごとに分けて週5のトレーニング、 毎回記録をつけ10~15レップを基本とし、計15~20セットを1時間~1時間30分で終えるようにしています。大会のための調整に入ると、自宅からジムの往復60分を大好きなケーキ屋のショーケースに映る自分を鼓舞しながらの有酸素です」

単身赴任を終え、家族とともに一緒に住む中薗さん。奥さんだけでなく、娘さんも大会に向けて頑張る姿を応援しているという。
「19歳と16歳の娘がいます。長女は『我が家のお手本としてこれからも尊敬します』。次女は『毎日ストイックに過ごし、常に挑戦している姿がかっこいいです』と言ってくれます。ボディメイクを始めてよかったです」

40歳からのボディメイクに成功した中薗さんは「“年齢なんて、ただの数字”です。まだまだ頑張ります」とこれからも肉体を進化させていきたいと語ってくれた。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介