「THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)」「HELLY HANSEN(ヘリ―ハンセン)」などの人気アパレルブランドの商標権を持つゴールドウイン(東京都/渡辺貴生社長)は11月8日、恵比寿ガーデンプレイス内の商業施設「センタープラザ」1階に、新業態を含む3つの店舗をオープンした。同社で関東最大の売場面積を誇る売場に出店する「THE NORTH FACE CAMP」「PLAY EARTH KIDS」「NEUTRALWORKS.」は、“体験”の提供を重視すると同社は言う。具体的にどんな売場なのか、紹介していこう。

キャンプに特化した、ノースフェイスの新業態

キャンプ特化のノースフェイス新業態も ゴールドウィンが恵比寿に出店した3つの体験型店舗とは
(画像=「恵比寿ガーデンプレイス」内、センタープラザ1階、『DCSオンライン』より 引用)

ゴールドウインは11月8日、「恵比寿」駅から徒歩約5分の複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」内、センタープラザ1階に、新業態を含む3つの店舗をオープンした。1つずつ店舗を紹介していきたい。

まず、センタープラザ1階の入口から店内に入って真正面にあるのが、「THE NORTH FACE CAMP」だ。ちなみにゴールドウインでは22年5月31日に同名のオンラインストアを開設しており、実店舗の出店は今回が初となる。

その屋号のとおり、「THE NORTH FACE CAMP」はキャンプに特化した新業態で、多様なキャンプスタイルに対応している。たとえば、ソロキャンプに使えるテント「Mountain Shot 1」(税込5万2800円)や、低いテーブルやチェアを揃える「ロースタイルキャンプ」に対応するリビングマット「Nautilus Living Mat」(税込1万9800円)など、さまざまな商品を揃える。

キャンプ特化のノースフェイス新業態も ゴールドウィンが恵比寿に出店した3つの体験型店舗とは
(画像=「THE NORTH FACE CAMP」店内、『DCSオンライン』より 引用)

また、キャンプ未経験者やビギナー、テントを購入する前に実際に使ってみたいというお客のために、テントの有料レンタルサービスを提供している。サービスの一例では、販売価格が税込19万8000円のテントを1週間で税込1万4300円の値段で貸し出す。レンタルした商品を購入すると、レンタル代が全額ポイントバックされるサービスも提供している。

また同店では、レンタル、あるいは購入する前にテントを実際に組み立てることもできる。テント設営に関して不明な点があれば、キャンプに関する専門知識と高い接客スキルを持った専任スタッフがレクチャーするなどサポート体制は万全だ。

子どもの好奇心を刺激する場所

キャンプ特化のノースフェイス新業態も ゴールドウィンが恵比寿に出店した3つの体験型店舗とは
(画像=「PLAY EARTH KIDS」、『DCSオンライン』より 引用)

続いて、同じく新業態の「PLAY EARTH KIDS」に注目したい。同店は、「自然、子ども、遊び」をテーマに、さまざまなキッズアイテムを揃える同社初のエディトリアルショップだ。同店では、サイズアウトなどの理由で着なくなった子ども服を買い取り、リペアして販売する「GREEN BATON」を展開する。

キャンプ特化のノースフェイス新業態も ゴールドウィンが恵比寿に出店した3つの体験型店舗とは
(画像=「GREEN BATON」、『DCSオンライン』より 引用)

また、子どもの好奇心に訴えかけ、自然に対して興味を持ってもらうよう働きかけるオリジナル商品を揃えているのも同店の特徴の1つだ。たとえば、自由に組み立てられる積み木や、雪の多い寒冷地で使用する「わらぐつ」など、直感的に子どもが疑問や興味を抱くようなアイテムを豊富に揃える。

キャンプ特化のノースフェイス新業態も ゴールドウィンが恵比寿に出店した3つの体験型店舗とは
(画像=「PLAY EARTH KIDS」オリジナル商品、『DCSオンライン』より 引用)

そのほか、「キッズ」という切り口では、大手ホームセンター(HC)のDCM(東京都)が同施設1階に出店した「DCM DIY place」とコラボレーションで、屋外に巨大遊具「PLAY EARTH PARK #Sound Playground YEBISU GARDEN PLACE」を期間限定で設置している。同遊具は 「音」をテーマにした大型の木製遊具で、子どもが体を使って音を鳴らして遊べる。そのほか屋外では、楽器づくりのDIYなど「音」にまつわるワークショップや子どもと一緒に音楽をつくるライブコンサートも開催する予定だという。

ゴールドウイン広報担当は「都市でできる遊びをテーマに、商品を売るというよりも子どもが来店しやすい店をめざし、子どもの行動力や想像力を育む場所をつくりたい」と説明する。

全身スキャンで体の課題を明らかに

最後に「NEUTRALWORKS.」を紹介する。同店は、スポーツウエアやワークウエアを陳列する既存ブランドだ。「ココロとカラダをニュートラルに整える」をテーマにさまざまな商品やサービスコンテンツを提供する。

同店では、体の情報をデータ化できる空間「NEUTRALWORKS.ROOMS」を備えており、全身スキャンをしたあとに専用アプリを用いて体内の水分量や体脂肪量、ミネラル量などを確認することができる。そのデータをもとに、お客が抱える個々の課題に合わせたパーソナルストレッチやパーソナルトレーニングを提供する。

以上のとおり、3店舗とも異なるテーマの“体験”が可能だ。人気ブランドとして知られるゴールドウインの今後の取り組みにも注目したい。

提供元・DCSオンライン

【関連記事】
「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」