スペイン戦で2度目のサプライズを起こすには
日本はここまでの2試合で、16人をスタメン起用した。途中出場の選手を含めると、すでに26人中21人がプレーしている。ベースはドイツ戦のメンバーだろうが、その中から個としてのパフォーマンスはもちろん、組み合わせとしてのパフォーマンスを考えてベストと思われる11人を起用しなければならない。
負傷中の冨安健洋、酒井宏樹の動向にも注目が集まる。加えて、さまざまな展開を前もって想定しておくべきだろう。
ただしそれだけで勝てるほど、スペインは甘くない。ドイツ戦と同様かそれ以上に守備に身体を張ることは最低限。得点を奪うには、セットプレーでの工夫も必要だ。高さにやや欠ける日本が得点を奪うためには、ここまでの2試合では見せていないトリックプレーなどの策を講じなければならない。流れのなかでも、三笘の突破力や伊東のスピードに頼りすぎず、手を変え品を変えあらゆる手段を試すべき。そのためにはコスタリカ戦で失われていた勇気を、前面に押し出さねばならない。
日本対スペイン戦は、日本時間12月2日の朝4時キックオフと視聴には不向きな時間帯だ。それでも多くのファンやサポーターが、早起きして声援を送るはず。日本を代表する選手としてチームとして、そして何よりこの舞台に向けて準備を重ねてきた自分のために。再びサプライズを起こし、目標のベスト8へと大きく前進することはできるだろうか。