コラボ商品によって、自社商品のラインナップを増やせる

もちろんPAPIER TIGRE側にもメリットがある。「PAPIER TIGREで展開するのはステーショナリーやファッション中心のプロダクト。違う分野の商材をもつメーカーやブランドとコラボレーションをすることによって、商品ラインナップを増やすことができ、PR効果もある」(中山氏)
PAPIER TIGREは日本以外でも積極的にコラボレーションを行っている。フランス国内であれば、マクロン大統領の住むエリゼ宮やオランジュリー美術館、台湾ではペットアイテムのメーカーとの実績などがある。
直営店は現在、パリと東京(日本橋浜町)のみ。「直営店舗の2店舗目が東京である理由は、創業者が日本好きだから。また、質がよくて価格の安い文房具が多く存在するため、文房具業界において重要な国だと位置づけている」(中山氏)
直営店舗では自社プロダクトからコラボ商品まで販売している。ワークショップやイベントなども頻繁に開催しており、「コラボ商品やSNSをきっかけにPAPIER TIGREを知って、来店する方が多い。ECショップも運営しているが、直営店は東京だけなので遠方から来る人もいる」と中山氏は話す。
PAPIER TIGREの公式Instagramのフォロワーはフランスでは100万人、日本では1万5000人だ。
「今後も、他メーカーやブランドとのコラボレーションを絶やさず、SNSを活用しながらPAPIER TIGREの認知を広げていきたいと考えている」(中山氏)

提供元・DCSオンライン
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