資生堂は11月17日、スパイバー(Spiber)と化粧品原料の共同開発を行ったと発表した。スパイバーは構造タンパク質素材「Brewed Protein™」を開発する、山形県鶴岡市に拠点を置くバイオベンチャー。サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の糖類を原材料に使用し、微生物による発酵生産技術で次世代の新素材の開発・生産を手掛ている。スパイバーの構造タンパク質素材を用いた製品は、ゴールドウインとともに共同開発したアウトドアジャケット「ムーン・パーカ(MOON PARKA)」の発売が話題になったが、同社の構造タンパク質素材を配合した化粧品が商品化されるのは今回が初めてだ。化粧品原料としての安全性、安定性、機能性、使い心地など様々な観点から検討を重ね、「Brewed Protein™」の特徴を維持しながら、マスカラへの配合を実現した。環境に配慮しながら、しなやかで美しいまつ毛を演出するマスカラファイバーとして資生堂の製品に配合するほか、今後は製品開発に広く活用を検討していく。
文・関根美紅/提供元・SEVENTIE TWO
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