セゴビアに来たら食べたい仔豚の丸焼きコチニージョ

もうひとつセゴビアの名物をご紹介しましょう。それは、コチニージョ、仔豚のローストです。生後2~3週間の仔豚を丸ごとオーブン焼きにしたセゴビア周辺の郷土料理で、皮は香ばしくパリパリとしており、お肉はとっても柔らか。ナイフの代わりにお皿で切るパフォーマンスがあるくらいです。

コチニージョを出すレストランは多々ありますが、イチオシはマヨール広場の近くにあるホセ・マリアというレストラン。オーナーシェフのホセ・マリア・ルイス氏はソムリエとして成功を遂げた後、1982年にレストランをオープンします。そして、ワインの知識を背景に、とうとう自分のコチニージョに合うワインまで作ってしまったのです。ワイナリーはスペイン有数のワイン産地リベラ・デル・ドゥエロのペニャフィエル村にあり、こだわりのワイン"パゴ・デ・カラオベハス/Pago de Carraovejas"は、当初はレストランでしか飲めなかったものの、あまりの評判に今では少量ながら外でも飲めるようになりました。日本にも入っているのだとか。

次回のセゴビア訪問時には、絶対にここでコチニージョを食べながらパゴ・デ・カラオベハスを飲む!と決めています。人気店なので予約をお忘れなく。

世界遺産のローマ水道橋や白雪姫のお城があるスペイン中央部の町セゴビア
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<お皿でコチニージョを切るホセ・マリア氏>

写真提供:BUDO YA http://www.budoya.jp/

ホセ・マリア

世界遺産のローマ水道橋や白雪姫のお城があるスペイン中央部の町セゴビア
(画像=『たびこふれ』より 引用)

マドリーから楽々日帰り可能

さて、セゴビアへのアクセスですが、マドリーのチャマルティン駅から高速の特急列車に乗ればたったの30分の距離。但し、駅は町から5㎞ほど離れているので、市バスで水道橋かバスターミナルへ向かうことになります。マドリーからバスの場合は、地下鉄モンクロア駅から1時間~1時間半。バスターミナルから水道橋までは歩いて10分かかりません。このようにマドリーに滞在しながら日帰りで十分に楽しめます。また、セゴビアからサラマンカやアビラにもバスで移動が可能です。

マドリーやスペイン中央部をお訪ねの際は、ぜひともセゴビアにお立ち寄りください。嬉しいことにセゴビア観光局には日本語のオフィシャルサイトがあるんです。こちらで情報を入手してくださいね。

セゴビア市観光局オフィシャル・ページ(日本語版):https://segovia.jp/

※ホセ・マリア氏の写真以外は、Turismo de Segoviaセゴビア観光局にご提供いただきました。

文・写真・田川敬子(Keiko Tagawa)/提供元・たびこふれ

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