田中マルクス闘莉王氏 写真:Getty Images

 日本代表FW浅野拓磨(VfLボーフム)は23日、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦でドイツ代表から勝ち越しゴールを奪取。日本代表の勝利に大きく貢献しているが、カタールW杯開幕前に同選手を酷評していた元日本代表の田中マルクス闘莉王氏への批判が沸き起こっている。

 南アフリカW杯の日本代表メンバーである闘莉王氏は、セルジオ越後氏や城彰二氏らとともに辛口評論家として知名度を高めており、以前から自身の公式YouTubeチャンネルで日本代表関連のコンテンツを発信。カタールW杯アジア最終予選やキリンチャレンジカップ2022では、再三にわたり森保一監督の起用法に手厳しい意見を述べていた。

 またカタールW杯の日本代表メンバー発表後には、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)やFW古橋亨梧(セルティック)の落選に対して疑問を呈すると、メンバー入りを果たした浅野拓磨やFW前田大然(セルティック)、FW上田綺世(サークル・ブルッヘ)を「ヘボ!」と酷評していた。

 そんな闘莉王氏の批判や考えとは裏腹に、浅野拓磨はドイツ戦で5本のシュートを放つと83分に相手ディフェンダーと競り合いながらもペナルティエリア右隅で角度のない位置から強烈なシュートを放ちゴールネットを揺らした。

 すると闘莉王氏の公式YouTubeチャンネルのコメント欄に「浅野拓磨ゴール決めたけど…」、「選手に対して『ヘボ』と言うのは敬意がない」、「浅野拓磨に土下座して謝罪しないとね」、「ヘボなのは貴方なのでは?」といった批判的なコメントが殺到して炎上。「素直に謝ったほうがいい」、「日本代表に関する評論は辞めるべきですよ」といったアドバイスも寄せられている。

 なお闘莉王氏は23日深夜、フジテレビ系の報道番組『Live News α』に出演。「浅野拓磨のゴールは見事でしたね」と語るなど、これまでの評価とは一変して同選手に対して称賛の言葉を並べていた。