リクルートの調べによると、3大都市圏(首都圏・東海・関西)の10月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比3.0%(34円)増の1151円となり、3カ月連続で過去最高額を更新した。首都圏、東海、関西のいずれも過去最高額だった。
10月から最低賃金が引き上げられたことや、幅広い職種で人材不足が広がっていることが背景にある。年末年始に繁忙期を迎えるフード系や物流関連などでは、高時給・高待遇で短期間の人材を確保しようとする動きも見られる。
職種別では「フード系」が5.3%(55円)増となるなど、全職種で前年同月を上回った。平均時給は前月と比べても0.9%(10円)増加しており、「販売・サービス系」が2.0%(22円)増など4職種でプラスとなった。
職種別に細かく見ると、販売サービス系のうち「レジ」は前年同月比3.5%増の1060円、「販売」は0.9%増の1105円、「コンビニスタッフ」は4.0%増の1042円だった。一方、「アパレル販売」は7.5%減の1055円、「化粧品販売」は0.1%減の1040円と前年同月を下回った。
フード系は、「ホールスタッフ(飲食店)」が5.4%増の1096円、「調理・コック・板前(見習含む)」が5.6%増の1088円、「ファストフード」が8.4%増の1088円など軒並み上昇した。
■2022年10月のアルバイト・パート募集時平均時給

提供元・DCSオンライン
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