トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、1年間の減量で割れた腹筋を手にした外資系医療機器の営業マン・上薗由弥さん(30)。上薗さんの減量の秘訣は食事管理にあるという。

サーターアンダギー大量摂取で肥満になったショックでボディビル競技に挑戦した外資系医療機器の営業マン【筋肉道Vol.39】
(画像=『FITNESS LOVE』より 引用)

1年前、上薗さんは沖縄旅行でのサーターアンダギー大量摂取で今までの人生で最も太ってしまい、「どうせ筋トレ頑張るなら、メンズフィジーク競技に挑戦してみよう」とボディコンテスト出場を決意。

上薗さんは外資系医療機器の営業で働きながら家庭も大切にしている。そのため家庭に悪影響を与えないようにとトレーニングは早朝行っている。
「トレーニングはあくまで趣味ですので、仕事・家庭に迷惑をかけることがあってはいけないと考えています。しかし、身体づくりではトレーニングも重要なので、最低でも週4日トレーニングすることを意識しています。土日は絶対行くので、残りは平日月~金の間で2回です。メニューは胸、背中、肩の3分割で、その3分割をひたすら4日間で順々に回しています」

上薗さんは身体づくりにおいて“記録を残すこと”が重要だという。
「トレーニングでは重量と回数を記録するようにしています。記録を残さないと、何となくの重量でトレーニングを開始し、結果的に重量が足りておらずに刺激が与えられないケースもあるかと思います。一方で記録を残すことによって、1セット目から前回の重量・回数も把握した上でトレーニングを開始することができます。決められた時間の中で、効率よく重量・回数アップを目指すことが可能です」

これは食事でも一緒だと上薗さんは考える。
「減量では特に記録を残すことは重要です。記録を残すという行為によって、摂取する食事がPFC数値として可視化されます。それによって、1回1回の食事を摂取することに対して良い意味でプレッシャーがかかり、1食に対して真剣に向き合うことができます。記録を残さないと、なんとなく大丈夫だろうと食べてしまったり、逆に食べないことで栄養が偏ってしまうこともあると考えています」

トレーニングも食事もしっかりと数値と向き合い、1年で12kgの減量に成功。10月23日に開催されたマッスルゲート愛知ではメンズフィジーク新人の部168cm以下級では優勝するほどに。
「次は一般の部でも優勝というタイトルを獲得することが今の目標です。今ではサーターアンダギーに心から感謝しています(笑)」

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介