日本マクドナルドホールディングスは11月14日、2022年12月期の連結営業利益が前期比3.0%減の335億円になりそうだと発表した。原材料価格の高騰が響き、1.4%増の350億円としていた従来予想から一転、減益となる。

 純利益は従来予想から15億円引き下げ、16.5%減の200億円とした。売上高は堅調に推移しており、通期予想は10.2%増の3500億円と従来予想から170億円引き上げた。

 同日発表した22年1〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比9.9%増の2599億円、営業利益が5.0%減の271億円、純利益が6.4%減の167億円だった。フランチャイズ加盟店を含む全店売上高は8.7%増の5291億円、既存店ベースの売上高は7.7%増と好調だったが、急激な円安と原材料価格の高騰が営業利益を73億円押し下げた。

 同社は、9月30日から約6割の品目の店頭価格を10〜30円引き上げたが、今後も原材料や水道光熱費などの上昇が続く見通しで、通期でのコスト上昇分を吸収できそうにない。

提供元・DCSオンライン

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