15位:ガンバ大阪
- 34試合9勝10分15敗(15位)
- 勝ち点37
- 評価「今後に期待です」
今2022シーズンに向けては、片野坂知宏新監督を招聘したガンバ大阪。大分トリニータ(2016-2021)を率いて攻撃的なチームを作り上げ、天皇杯準優勝(2021)に導くなど実績を残していた同監督に、上位への返り咲きを託した。
ところが、エースMF宇佐美貴史の長期離脱もあり低迷。6試合勝ちなしとなった8月17日、G大阪は残留のために松田浩監督への交代を決断した。守備の整備に定評のある松田監督は自身の代名詞、4-4-2の堅実なサッカーを展開。我慢強く戦い、最後の4試合を2勝2分で切り抜け残留に成功した。
ただクラブが掲げた本来の目標とはほど遠く、来季に向けた監督の選定と、その監督が志向するサッカーに適した選手を獲得できるかが復権へのカギを握る。
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16位:京都サンガ
- 34試合8勝12分14敗
- 勝ち点36
- 評価「まずまずです」
曺貴裁(チョウ・キジェ)監督(2021-)のもと、12年ぶりとなるJ1に挑んだ京都サンガ。序盤戦はFWピーター・ウタカが得点を重ね、上位争いに絡むなどスタートダッシュに成功した。
ところがエースの得点がストップするとともに勝てない試合が多くなり、最終的には16位でJ1参入プレーオフにまわることに。J2ロアッソ熊本との激闘を1-1で引き分け、最後のJ1の切符こそ確保したが、最後まで得点力不足は解消されないままだった。
執筆時点で曺監督への続投要請が報じられており、継続性はポジティブな要素。来季は、どのチームを相手にしても安定した戦いができる一方で、決め手を欠き競り負けるという問題点を解消したい。
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17位:清水エスパルス
- 34試合7勝12分15敗
- 勝ち点33
- 評価「今後に期待です」
クラブ創設30周年を迎えた2022シーズン、清水エスパルスが目指したのは「タイトル」だった。そのために、シーズン前には日本代表のGK権田修一やMF白崎凌兵などを、夏場にはともに元日本代表のMF乾貴士やFW北川航也を加えるなど大型補強を敢行。
ところが試合終盤に失点を繰り返し、最終順位は17位。タイトルどころか、J2降格となってしまった。FWチアゴ・サンタナが得点王に輝き、プロ1年目のDF山原怜音が8アシストを記録するなど、個々の戦力が足りなかったわけではない。だが平岡宏章前監督、ゼ・リカルド監督ともに最適解を見いだせず、むしろ持て余した印象だ。
個を集めただけでは勝てないと、身をもって知ったことが今季の収穫か。J2は甘くないが、来季はJ1へ戻ることが最大にして唯一のタスクとなる。
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