3年で最大1000人削減

BBCは5月末、デジタル最優先を掲げる経営改革計画を公表した。経営資源をこれまで主眼だった放送業からデジタル配信に投入。これに伴い今後約3年間で最大1000人を削減する。政府との交渉で決まる受信料の金額は今後2年間凍結される。9月末にはBBCワールドに携わる人員を約400人を削減すると発表した。

政府は同サービスを英国の「ソフトパワー」の一環と位置付け、交付金を提供してきた。BBCの海外向けサービスを利用する人は世界各地で1週間当たり約3億6400万人。そのうちの半数がオンラインを通じての利用だ。

放送局が生み出すコンテンツの視聴者が減少する中、BBCは新たな資金調達方法を真剣に模索する時を迎えている。

(日本新聞協会が発行する「新聞協会報」10月25日号に書いた筆者のコラムに補足しました。)

編集部より:この記事は、在英ジャーナリスト小林恭子氏のブログ「英国メディア・ウオッチ」2022年11月14日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「英国メディア・ウオッチ」をご覧ください。