毎年恒例になっているユーキャン新語・流行語大賞のノミネート30語が11月5日発表になった。

この30語をピックアップした選考委員がベスト10及び大賞を決めて、12月1日に発表される。7人の選考委員は姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)の7人だ。毎年「なぜ〇〇は入ってないの?」「ノミネート30語のうち10語は聞いたこともない」などの物議を醸し出すが、年末を感じさせる風物詩である。
そのノミネート30語の中から個人的に聞いたこともないというのは、1.インティマシー・コーディネーター、5.OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)、8.ガチ中華、14.知らんけど、15.SPY×FAMILY、18.#ちむどんどん反省会、20.てまえどり、21.ヌン活、25.ヤー!パワー!、27.リスキリング、30.悪い円安
以上の11語だが、このうちさらに「難語」ということになると、1、5、21、27あたりではないか。特に21の「ヌン活」には「全然聞いたこともない流行語大賞」を個人的に贈りたいと思う。
「どうして〇〇が入ってないのか?」という部門では、「けつあな確定」とか「ティーダのチ◯ポ気持ちよすぎだろ」などのゲテモノは論外にしても、ドバイにいながらNHK党から出馬して参議院選当選を果たし、未だにドバイ滞在中の「ガーシー」(東谷義和)が大賞だろう。「本当はダンゼンの流行語大賞」を贈りたいと思う。
ガーシーはかつてはアパレルメーカーのQALB(カルブ)を経営していたファッション業界人だったが、今回の流行語大賞ノミネート30語の中に、ファッション関連の流行語を探してみると、スマホショルダーが堂々の入選だ。メタバースや睡眠の質向上飲料ヤクルト1000もファッション関連と考えてもいいかもしれない。ヤクルト1000はマツコ・デラックスが「しゃべくり007」(日本テレビ系)で推奨してから売れ始めているという。このほかでは「クールネック」も酷暑対応アイテムとして、今年は大注目された。そしてファッション業界で一番の話題といえば心斎橋ポップアップショップ、原宿キャットストリート常設店オープンでヴェールを脱いで日本戦略を本格化しているファストファッションブランド「シーイン(SHEIN)」だろう。一説にはファーストリテイリングを上回る3兆円の年商があると言われているD2Cブランドだが、日本で本格化するのか大注目だ。
文・三浦彰/提供元・SEVENTIE TWO
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