トロ巻きでもがく
ウドンセットでは動くだけ動いて釣れなかったのに、トロ巻きセットに替えた途端にウキの動きに落ち着きが見えはじめ、アタれば乗るようになっていった。ただし再開序盤こそ立て続けに釣れたものの、その後は肝心のアタリが遠のく。
「竿を13尺にします」
そして
「さらに2尺伸ばしてみます」
ウドンセットの時は、ハリスだ下バリだ、バラケタッチだ、などと詳細に詰め寄ったが、トロ巻きではそれらをほとんどスルーして竿の長さで活路を見いだそうとした。もちろん下バリの大きさや下ハリスの長さも微妙には変更したが、それよりも吉田は竿長のほうが効果的と感じたのだろう。
ところがそれをやるタイミングが悪かった。
午後は、さっちゃんを含めメーターセット組が撃沈しはじめ、吉田も竿替えの効果が出にくくなっていた。
代わりに台頭し始めたのが朝からしぶとく釣っていた段差の底釣り組。ポツポツながら着実にカウントを増やし、ついには吉田がどうあがいても追いつけないカウント数に到達していた。
吉田は7位とふるわず
15時に競技終了。計測の結果、吉田の釣果は8.2kg。成績は7位と散々な結果だった。午後に失速したが、午前中の貯金が効いたさっちゃんは9kgジャストで4位。そして優勝は、竿9尺段差の底釣りを終日通した埼玉県春日部市在住の岩井氏で10.2kgだった。

上位3人がすべて段差の底釣り。これが吉田の敗因の一つとなったのは言うまでもない。朝の時点で底釣りを捨ててしまったのだから。ハリ2本を底に着けた底釣りは、周囲でもまったく振るわなかった。しかし下バリ1本の段差の底釣りは話が別。選択肢に入れなかったのが今さらながら悔やまれる。

まあ、いずれにしても負けは負け。しかもメーカーのインストラクターともあろう人間が5位以内にも入れないとは、お粗末にも程がある!
聞きたくもないが次週と翌週では、吉田の言い訳をコンコンと聞いてやろうじゃないか(笑)。
次回も「吉森HCサンデーオープンに参戦」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
吉森へら鮒センター