高級魚・美味魚の代表でもある『アカムツ(のどぐろ)』。数を釣ることが難しく希少価値も高いサカナです。「せっかくなら貴重な美味しさを複数人で味わいたいけど、1尾しかない……」そんな時にもおすすめな、おもてなし料理にピッタリの『のどぐろめし』のレシピを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

釣り人「おもてなし」レシピ:のどぐろめし 貴重な1尾を複数人で味わう

アカムツは数釣りが難しい

アカムツは最近エサ釣り、ルアーともに人気急上昇中のターゲットです。しかし、美味な高級魚だけに、数釣りは難しく釣果に恵まれないことも多いです。一尾でも手中にできれば天にも昇るほどの喜びです。

アカムツは炙りの刺身、塩焼き、煮付けなどももちろん絶品ですが、釣果が少ないときはすぐ食べきってしまい、何人もで味わうには物足りないときもあります。そんな貴重な高級魚のどぐろが、ですたとえ一尾だけでも大勢で美味しさをシェアできるのが、今回ご紹介する「のどぐろめし」。

簡単に言ってしまえば、「鯛めし」の真鯛をのどぐろに置き換えただけの炊き込みごはんなのですが、のどぐろの旨味がごはん全体に波及して染み渡る、実に美味な嵩増しレシピでもあります。

釣り人「おもてなし」レシピ:のどぐろめし 貴重な1尾を複数人で味わうのどぐろは貴重な高級魚(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

材料(作りやすい量)

・アカムツ(のどぐろ) 一尾(二尾以上でも可)
・米          3合
・白だし        おおさじ3
・水          適量
・出汁昆布       10cm位
・塩          適量

釣り場での下処理

アカムツは血が少ない魚なので、必ずしも血抜きしなくてもよいがしてもいいでしょう。それ以上に大事なのはクーラーボックスに大量の氷とひたひたの海水を入れてしっかり冷やすこと。自宅に帰るまでに時間がかかる場合は氷が溶けて水っぽくなるので、食塩を足しておくといい。もちろん、心得のあるかたは自分なりの〆かたや保冷方法でかまいません。

釣り人「おもてなし」レシピ:のどぐろめし 貴重な1尾を複数人で味わうしっかり冷やすのが大事(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

自宅でのアカムツの下準備

1.アカムツのウロコをウロコ取りなどでしっかりとり除きます。魚を透明なポリ袋に入れながら作業するとウロコが飛び散りにくくなります。

2.包丁やキッチンバサミ等でエラを取り除き、腹を切って内臓を取り出し、水で流しながら歯ブラシなどで血もきれいに掻き出します。

3.アカムツを流水できれいに洗い、キッチンペーパー等にくるんで水分をしっかり吸い取ります。

のどぐろめしの作り方

1.アカムツの両面に塩を強めにふり、ザル付きバットなどの上に常温で15分置き、滲み出た水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。

2.魚焼きグリル等を予熱し、アカムツの表面が乾燥する程度に2、3分程度焼きます。軽く焼いておくと魚の臭みが軽減され、香ばしさも加わります。焦げないように注意しましょう。もしヒレなどが焦げてしまった場合はキッチンバサミで切って取り除きます。

3.研いだ米3合を炊飯器に入れ、白だしおおさじ3を入れ、水を炊飯器の目盛りまで注ぎ足し、出汁昆布を乗せ、その上に軽く焼いたアカムツを乗せます。あとは炊飯器におまかせです。

4.ごはんが炊き上がったら、完成です。お好みで、三つ葉、針しょうが、木の芽などをあしらうとよいでしょう。食べる前に、昆布を取り除き、いったんアカムツを取り出して身をほぐして骨やヒレを取り除き、身だけごはんに戻してよく混ぜ合わせます。

炊飯器で簡単に料理できるメニューですが、土鍋でトライすれば、炊きあがりのビジュアルが爆上がりする上に、おこげなども楽しめて盛り上がります。

釣り人「おもてなし」レシピ:のどぐろめし 貴重な1尾を複数人で味わう三つ葉と針しょうがを散らして完成(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

せっかくキープした魚は、おいしくいただきましょう。

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<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>

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